前置きのようなもの

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去年から大河ドラマ「新選組!」にハマっている。
新選組に興味を持ったのは漫画がキッカケだった(注:20年以上前の話)。小学5年のときには歴史クラブのレポートで"新撰組"を題材に選び、あれこれ調べた。その頃に読んだ司馬氏の「血風録」や子母沢氏の「始末記」は未だ手元にある。
誰に惹かれるかと訊かれれば、やはり土方さんになる。資料や言い伝えも多く残り、研究も進んでいて目に触れる材料が多いせいもあるだろうか。小説や映像に登場する割合も一二を(総司と)争う。
けれども近藤さんがつまらない人物なら、土方さんの魅力も半減する。
二人にとって互いがどんな存在だったのか、本当のところは当事者にしかわからない。しかし二人の絆がなければ新選組は成り立たない。
近藤さんは、土方さんとは逆の点で興味深い。資料だって残っているはずなのに見えてこないし、創作での描かれ方といったら...いろんな意味で泣きたくなる。
いや、一番泣きたいのは土方さんではあるまいか。「新選組!」のトシなら、自分を悪く言われるより数倍激怒するに違いない。(そして隣でかっちゃんが宥めているはず。)

大河ドラマで新選組をやると聞いたときの印象を、はっきりと覚えている。

"人気脚本家"が"アイドル"を主人公に"青春群像"として描く。ロクな話にならないと思った。ここ数年の大河ドラマの傾向が肌に合わなかったせいもある。
これほど痛快に裏切ってくれるとは。
記録や伝承、個人的なイメージとの違いもあったが、不満はほとんどない。それだけの説得力があったし、誰もがドラマの中で生きていた。
勇にしても、ドラマでは描かれていない部分ももちろんある。けれど、根が真面目で理想の高い人物だということが"悪い面ばかりが強調されずに"表現されていた。
放映をきっかけに同様の方向性で見直された解釈も目につくようになってきた。今後もっと近藤さんの立場からの研究が進んで欲しいと願っている。

そして、続編。
辛いのはわかりきっているから、続編希望とは言えずにいた。しかし今では山本土方の「その後」を見届けずには死ねない!というほど気分が盛り上がっている(笑)
三谷さんはどんな場面を選び、どんな風に描いてくれるだろう。
あれこれ考えても仕方ないのに、ついあれこれ想像が働いてしまう。いろいろ制限もあるだろうから多くは望まないけれど、局長の出演も決まったし、他のみんなも顔出してくれるかな? 新たな登場人物たちのキャスティングも大いに気になる。
とくに"けいすけ"さんである。
この名前の妙に、続編を意識するまで気づかなかった。三谷さんがここに着目したら......なんて思うだけで泣けてくる。(どうにかしてくれ;)

近頃は、同じく「新選組!」大ファンの母とDVD鑑賞を楽しんでいる。最終回まで見たらまた第一回から見直したいと言われている。何度見ても新たな発見があって、飽きない。
ブログも借りたことだし、続編放映までに全話の感想でも記そうかと思ったが、やめた。←早いなっ(お約束)
週に2話ペースで書くなんて、絶対無理。
それでも続編に向けてということで、土方中心に少しずつ振り返っていきたい。

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