まあまあ良かった。

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その一言で済ませてしまえばいい気もします。
辛口にもう一言付け加えるなら、現状では「これが精一杯」なのかもなあ...とか。

しかしウチを覗いてくれる方はそんな殊勝?な感想を求めてはいらっしゃらないだろうから、野暮(または不毛)を承知で感じたままを綴ってみましょう。例年に比べれば苦言は少ないと思いますが。あくまで「好みの問題」というイチャモンが多いかもしれません。
念のため、今年のTVSPに不服がない方はご覧にならない方がよろしいかと。

総論としては、全体的に薄味ですよね。不味くはないだけいいんですが、物足りない。
いや、その程度で済んだのは喜ぶべきことですけどね。

さて、初っぱなからゴメン、あの宇宙服みたいなのにまずガックリ...。なんで?身体にフィットした潜水服がルパンの定番でしょー(偏見かな? それを足で脱ぎ捨てる次元は良かったけど^^)
それにあの場で「おりる」もなかろうよ次元ちゃん...。
...という幾分げんなりしたツッコミから始まったものの、イントロの追っかけっこは楽しめました。ところどころは不自然な動きも感じたけど、絵に関しては、門外漢なこともあり全体的にほとんど不満はありませんでした。違和感ありまくりのCGもなかったし。
今年は絵柄も若干変わっていたような。生理的に合わないという不快感がなかったというか気にならなかったです。「ルパンたち」の作画スタッフが加わったと聞いていたけど、そのせいかしらん? 何にせよ有り難いところ。

で、魔毛のご登場。
無論これが一番の心配ポイントだったわけですが、ひどいことにならなくてホッとしました...。何といっても獅童くんが良かった! やっぱ巧いしイイ声してるわ(惚)。それにルパン作品の常連さんを使わなかったのも新鮮で良かったですね。
ただなあ...別に魔毛にしなくても......。

しかし今回、メイン・ゲスト共に破綻したり浮きまくったキャラがいなかったのも良かったです。一方でメインキャラ達に彼ららしい痛快さを感じることも少なかったですが、「外さなかった」というだけでもひとまず御の字でしょうか。

ストーリーに戻って、500年前の戦国時代にタイムスリップ。
...5000年前の間違いかと思いました(汗)
場所が蝦夷だから本州の戦国時代と違うのはわかるけど、古代みたいじゃなかったですか? いや、イチャモンつけてスミマセン。でもなあ...。なんかこうファンタジーっぽくて、「もののけ姫」や「ナウシカ」のような遠~い世界に感じてしまう。人々の衣装のせい?(蝦夷の歴史に疎いので時代考証的に合ってたら申し訳ない)
適度にウソっぽいのは構わないんですが...、あんまり殺伐とした雰囲気がしないからですかね。
細かいところでよく出来てた部分もあったけど。

女王のキャラは、私的には好ましかったです。甘いけど彼女なりの信念が通ってるし、五右衛門が(色恋でなくその心意気に)惚れるのも当然と思えました。五右衛門はいい役どころでしたね。アクションシーンも良かった。

引き替え残念だったのが銭形。時折?こういうパターンありますね。ルパン一筋で正義感があって強いところは良かったけど、せめて自力で脱出して、もう少し話に絡んで欲しかったなあ。あれだったら一緒にタイムスリップする必要なかったのでは。
...もしかして銭形と不二子は意図的に出番を減らしてる??(うがちすぎかな~^^;)

次元もちょっと中途半端でしたね。鉄砲伝来の件(笑)や、弾丸を自作するあたりはいいとしても、ルパンとのコンビネーションシーンが(あるにもかかわらず)目立たない印象なのが...なんでだろ??
今回二人とも銃撃アクションが少なかったので、その辺もっと目立っていいように思うんですけど。
それとラスト近くで少年が次元に懐いてましたが、そんなに仲良くしてたかな? 物足りなく感じるのは、少年の一番大事な敵討ちの件に次元が絡んでいないせいでしょうか。そこはお不三が引き受けてたけど、彼女の(何かあったらしい)背景が全く不明なので説得力に欠けるんだなあ。そのあたり次元の方が適役かと思うけど。
(とはいえ、そういうことを変にべらべら喋る次元も好きじゃないし、お不三の過去を長々と語られても困るので悩ましいところですが...^^;)
そのお不三、キャラとしては不二子の先祖らしさも感じられて悪くなかったです。声質は嫌いじゃないけど、台詞が棒読みっぽく聞こえてならないんですが気のせいですか? 至極残念。
ついでに蛇足ですが、「"お"不三」と名乗るのはおかしいですよ。

そしてルパン。
うん、悪くなかったですよ。頭使ってたしね。←とても重要
タイムスリップした時代に深入りしようとしないドライさも良かった。
ただその分、戦の話が主人公と関係ないところで進むことになるのが散漫というか、緊迫感に欠けるというか...。その気はないのに関係せざるを得ないような流れに出来ればよかったのかな。
あと、これはホント言っても仕方ないことなんだけど。
今回はハッタリや駆け引きでの勝負が多かっただけに、やっぱり芝居っ気が必要だなあと...。前述した次元とのコンビシーンもそうだけど、ちょっとした言い回しで全然違ってきちゃうんだよね。魔毛に勝った!という痛快さが感じられないのもそこに一因が...(もごもご)

タイムパラドックスに関するオチ(魔毛が自分で岩を壊してたこと)は、SF好きなら簡単に予測できますね。でもそれが話のメインじゃないから、変にややこしくされるよりもわかりやすくて良かったと思います。頭はいいけど間が抜けてる魔毛なのでそう不自然じゃなかったしね。
ところで魔毛は結局あの時代に取り残されちゃったのかしらん? 「おぼえてろっ!」って捨て台詞を残してたけど...?(笑)
そういえばルパンのワルサー、全く言及されてませんでしたよYさん。やっぱり置いてきちゃったのかな~(汗)

う~ん。結局褒めてるのかケナしてるのかわからない感想になってしまいました。
だって書いてる自分がわからないんだから仕方ない(^^;
せめて毎年この程度の水準をキープしてくれればと思うけど、作画面はともかく、話としては今回のパターンって二度は使えない禁じ手じゃないですか。現代を舞台にしていないから良かった(というか回避できた)部分もあるわけで。「ファーストコンタクト」も禁じ手で好評だった作品ですし、もっと言えば「カリ城」もそうだと私は思ってますが。(なのにそれを真似るから酷いのが出来ちゃうと)

...あれこれ考えても仕方がないので、やはり「今年はまあまあ良かった」ということで手打ちにしておきましょう。おあとがよろしいようで。

さあ!感想書き終わったから「組!」モードに突入するぞ!! 御免。

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いやあぁ~同感、同感。
ほんと、ヘイヘイボンボンボンボボ~ンって感じでしたよね。
しかしわたしにとっては大事なアイテムがすっかり忘れ去られていることが気になって気になって仕方がなかったもんだから、素直さの一片も持てなかったというのが正直なところ。
(ブログに記事にする気にはなれなかったので、BBSで愚痴って忘れすことにしましたヾ(^^ゞ)

あ、そうそうきっとKonさんも書き忘れたんだと思うから付け足しときますが、アイキャッチが入ったこと!ウキャ~~!!っと思ったでしょ?
しっかり掴まれましたよ、書き忘れちゃったけんども…(笑)

どうしようもなく作り手の側を(分かりもしないのに)想像しちゃうのだけど、一生懸命なのも、「このくらいで許してね」という甘ったるさも両方感じて、なんだかくたびれちゃいました。
ファンを意識するのも、自分たちが楽しんで羽目を外すのも、要はバランスの問題なんじゃないかなぁ。
今回「平々凡々」とわたしも思うけれども、それって、「ルパン三世」としては最低の出来なのかもしれない…とも思いました。平凡だったからこそ、こんなことまでいえているのかも、知れないですけどね。

アイキャッチ…! そうだったーっ。
最後くらいは褒めて締めようかと残しておいたら、すっかり書き忘れちまったわ~(^^;
ルパンもこんな調子でワルサーを忘れ……いやいや、どれかのタイムワープでちゃっかり取り戻してますよきっと。いやいやいや、次元にはああ言ったけど自分はワルサーを渡したくなくて、落としたんじゃなく隠しておいたんだよきっと!!
……はあはあ(フォロー疲れ)

私は今回さら~っと見てたせいか、そのままさら~っと見終わってしまい、「あれ?終わったの?」ってな感じでした。感想書くために見返したんだけど、やっぱりさら~っと終わっちゃって。
当たり前だけど、ルパンvs魔毛のシーンが一番印象に残るはずでしょ。なのにさあ…。
そうだよな、やっぱりそこが一番問題なんだよなあ。

「平々凡々」=「ルパン三世」としては最低の出来。
………。(←返す言葉がない)
なんかこう、見る側もいろいろ臆病になりすぎててさ、無難だったことにまずホッとしちゃうとこがあんだよね。「良かった」と書けても「面白かった」「楽しかった」とは綴る気分になれなくても。
でも…面白くも楽しくも感じない、ちっともワクワクしない「ルパン三世」なんて、確かに「ルパン三世」じゃないわな(泣)

うん、やっぱり、楽しみたいね。

つーか、楽しませてくれよーやっちさんっ!!

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