音楽のこと

| (ルパン三世) , (新選組!) | コメント(0)

大学1年のとき、バイトしたお金でステレオコンボを買いました。
最初に買ったCDは、映画『アンタッチャブル』のサントラでした。
そういえば、最初に買ってもらったカセットテープは、映画『銀河鉄道999』のサントラでした。

私はボーカル入りの音楽をあまり聴きません。おそらく手持ちのCDの3分の2以上が、映画やTV番組のサントラまたはサントラから入ったアーティストのものです。一番多いのは『アンタッチャブル』の作曲家でもあるエンニオ・モリコーネ。考えてみればこの人、ギャング映画とかウエスタンの作曲も多くて、次元の話を書くときに聴いてたこともありました。『ニューシネマパラダイス』や『海の上のピアニスト』も大好きですが。...2003年大河『武蔵』のサントラはまだ未購入だったっけ。ドラマに萎えたので忘れてました(苦笑)
次に多いのはヤン・ハマーかな。昔放映した米TVドラマ『マイアミバイス』の作曲家で、シンセサイザーなんだけど好きです。
あとはイージーリスニングと'60~'70年代欧米のロック・ポップスが少々。毛色の変わったものでは能楽囃子(これも一種の舞台BGM)なんてのがあったり。伝統邦楽の拍子(リズム)は心地良くて好きです。とくに能楽囃子は打楽器オンリー(小鼓・大鼓・太鼓)なのが特徴です。笛(能管)はあるけど旋律を奏でるというより拍子を刻むイメージですし。能楽なんて眠くなると思われそうですが、クライマックスではかなりハイテンポになってカッコイイですよ(^^)
日本語の歌が入ったものはホントないですねぇ...。あ、宇崎竜童氏のアルバムが1枚あった。竜童さんの曲って好きなんです。役者としても味があって、いい感じに年を重ねてるなぁと思います。
他の日本語歌入りCDは、舞台版『レ・ミゼラブル』(滝田栄氏がバルジャンを演じた1994年収録)くらいでしょうか。舞台も1987年の初演から2003年までに5回観てて、CDは歌詞を覚えてしまうほど聴きました。何度聴いても『民衆の歌』には震えが来るし、『On My Own』では切なくなるけど、最も揺さぶられるのはジャベールの『Stars』。ジャベールで泣かされるとは、児童文学で読んだ頃は思いもしませんでした。

さて。当然のことながら、ルパンの音楽もよく聴きます。というか、ここ二年ほどはルパンの音楽ばかり聴いてました(笑)。作品を書くときはもちろん、在宅の仕事中もBGMにしてたほど。
ノーマルバージョンが一番好きですが、Jazzやdance調にアレンジされたのも好きです。大野雄二氏の『ルパン三世のテーマ』はいろんなアレンジがあって楽しい。手元にあるテーマだけを集めて作った再生リストなんて、元は同じ曲が50分以上も続くのに全然聴き飽きませんもの(笑)。意外と?好みなのが2002年バージョン(ファーストコンタクトのエンディング)、何か無性にわくわくさせられます。『トルネイド』や『銭形マーチ』も数々のアレンジがあって楽しいですよねv 旧シリーズもパースリの音楽も大好きですよ。パースリ調のテキストを書きたいときは、パースリのBGMが欠かせません。
そういえば前に大野氏が新聞インタビューで仰っていた、「ルパンが転べば音楽も転ぶ」という言葉にえらく感銘をうけたものです。そんなイメージの、ちょっとずっこけた感じの曲も好きだなぁ。
ボーカルが入った曲の中では、やはり『ルパン三世のテーマ』と『セクシー・アドベンチャー』が私の双璧です。英語も含めれば『Super Hero』もいいですね。これらはホントにルパンらしくって痺れますvv
それに比べてと言ってはナンですが、TVSPのエンディングはどうも...;; だって"ルパン"でなくてもいいじゃんよ......と感じられてしまうのは、ゲストヒロインをモチーフに作られているためか。や、これ以上は言いますまい(^^;
表面的には親しみやすくて、なんでもアリのように見えるルパン。それでいて一歩踏み込もうとすれば容易には相容れない。
ルパンの世界を表現する音楽もまたしかり、ということでしょうか。

ところで、冒頭に書いたステレオコンボにはイコライザ(周波数ごとのボリューム調整装置)が付いていました。以来、私は低音域を強調して聴くのが癖になっています。そうすると標準状態では埋もれている副旋律が浮かび上がってくるからです。ひとつの旋律が単独で際立つのではなく、主旋律と副旋律が絡み合って聞こえるのが好きなんです(^^)。だから私が好きな音楽の傾向って副旋律の強い曲が多いかも。あ、それでボーカルが入らないほうがいいのか。←いま気づいた(笑)
主旋律を引き立たせつつ、時にそれを食ってしまうほどの響きを持ちながら、旋律同士のコンビネーションとバランスでひとつの曲を構成してゆくのが......
――あれ?
音楽の話をしてるのに。これって、全てにおける私の嗜好を表しているではないかー(笑)

最近は『新選組!』のサントラを聴いています。DVDを買うからいいやと思ってたのに、結局手に入れてしまいました。ゆっくりDVDを観る時間がないため、もっぱら音楽で浸っているわけです。
それにしても、やはり音楽の力は凄い。
音楽だけを聴いてると、それが流れていたシーンが脳内再生されちゃう。これが相当キます。外から与えられるのではなく内側から沸き上がってくるので、ドラマの回想なのに、自分の思い出みたいなんですよ。同化してるんですよ、キャラクターと。ドラマ終盤の伏線回収もそうでしたが。
オープニングテーマの切なさには放映中から慣らされてたけど、エンディングの『紀行バージョン』は不意打ちでした。曲だけ耳に入ると最終話で勇が処刑場を歩く場面と重なって。『誠の友情』は直球で"流山"だし(涙)
でもね、明るくて希望の膨らむ曲がかえって泣けるんですよ。。。最高にやばいのは、二話ラストシーンの「一緒になんかデカイことやろうぜ!」や、京都行き決定時の「向こうじゃ何が待ってるんだろうな、俺たちを」で使われていた『勇姿颯爽』。堪らないです。ちょうど今も聴いてますが、この曲も主副の旋律が交互に表れる調和が絶妙なんだよなぁ。まさに多摩のお天道様に照らされる勇と歳三、かっちゃんとトシのイメージで。
そうか、このサントラって旋律の噛み合い方もツボな曲が多いんだ。だから尚のこと琴線に触れるのか。二人が武士になると誓ったときの『誠の志』も典型だもん。。。
我ながらこんなBGMでよく仕事ができるよ...。(時々手が止まります;)

作曲の服部さんや脚本の三谷さんとは同年代なんですよ。いい仕事されてますよね。振り返って自分はどうなんだと。ドラマ自体の相乗効果もあって、自分なりに誇りを持って"いい仕事"をしていかなきゃと、ちょっとばかり神妙な気分で仕事三昧の日々を過ごしております。いえ、テキスト書きでも"いい仕事"したいんですけどね。どちらにしても別に大きなことができるわけじゃないんですが。
「一緒になんかデカイことやろう!」って、誰か言ってくれないかなぁ(←自分から言う勇気はナイ)。あ、BGMはもちろん『勇姿颯爽』でオネガイシマース(笑)
一時噂になったサントラ第二弾の話は本当にポシャっちゃったんだろうか。残念無念。

次は『vs複製人間』のサントラが欲しいです。あぁまたサントラばかり増えていくな~(笑)

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