デリケートなのだ

| (ルパン三世) | コメント(0)

毎年この時期は。

すぐに言葉にするのは避けた方が良さそうな気もする。だけど早速ここを覗いてくれる人がいるかもしれないから、とりあえず感じたままに。
(7/23 1:49 ちょろっと修正・追記)

...どういえばいいんだろう。
無性に悲しくなっちゃったんですよ。
今回の作品に対して酷評しようとは思わないです。
ただね、もう、私が愛したルパンワールドを創造できる時代ではないのかもしれない。
力を入れた部分もわかる。ニヤリとさせられた箇所もある。
しかし。
そこにそれほど拘れるのなら、どうしてここで手を抜くのか。
この言葉を言えるのなら、どうしてそんな台詞が出てしまうのか。
そこでこう動いてくれたなら、どうしてあんな行動になってしまうのか。

まったく楽しめなかったわけじゃないです。首をひねったり頭を抱えたりしているうちに終わっちゃったわけでもないし。メインキャラに目を覆うようなこともなく、それぞれがちゃんと動いてた。(それだけでも容易なことじゃないのはわかるので。)あとで冷静になったら今年は案外よかったんじゃないかと思ったりしてね。
けれど、確実に感じたこと。
何かが根本的に違う。決定的に、違う。
行き着くところは巧拙じゃなくて、好みとか感性とかになるのかもしれない。CGもそうだけど、キレイかどうかの問題じゃないのだ。言えるのは、私が見たいルパンワールドではないってこと。
こういった方向が今求められているルパン作品なのだとしたら。
やっぱり悲しい。いや、寂しい。

感性が違うんだなと思うひとつはね。笑いどころが違うから。笑えるはずのところで笑えない。いや、ここで笑いたくはないんだけど......ってトコで笑わせられちゃう。とくに、絵的に。
だって、なんで、ああなるの?
あれとかこれとかって、ワザとなんですか? 笑わせるためにああしてるの?(いやまさか・・・;)
アラ探ししてるつもりはないんだけどなぁ。開き直って楽しもうとしてるのにリアクションに困るよ。。。どうしたらいいんですか(悩)

困るといえば、過去作品を彷彿とさせる部分がちらほら見えることも、困る。
本来ならニヤリとして楽しめそうなものなのに、どうして困るのか不思議でもあるけれど。ふと我に返って醒めてしまう。おまけに「あの頃はよかったなぁ」などと年寄りじみた感慨まで浮かんでしまうから。
※追記:いや、「よかった」頃の場面ばかりじゃなかったっけ(思い出しちゃった)。アレに比べりゃ...いやそれも虚しい連想だよな...;;

あ、面白いと感じたところ。
クライマックス辺りで新ルの音楽が使われてましたね。あれが流れてきたとき、それまで妙に浮いてると思ってた敵キャラが、新ル調のコミカルなキャラ造形に一瞬ですり替わって見えた。新ルマジックだ。(「お宝~」のときも感じたけど)

...すみませんねぇ、オールドファンは、煩くて。
でも、面白いという感覚を持てないワケじゃないと思いますよ。私、今のルパンマガジン好きですもん。深山ワールドの彼らは、好きだ。
何故に、この路線で制作できないんだろうか......?

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