突然の訃報

| (ルパン三世) , | コメント(0)

杉浦日向子さんが亡くなった...という衝撃も醒めやらぬ数日前、もっと身近な人の訃報が届いた。
早すぎる。あまりにも。
こういった話は胸の中に納めておくべきかもしれないけれど。
少しだけ偲びたい。

杉浦日向子さん。
時代小説が好きで、自分で書いてみたかった時期もあったから、杉浦さんのお話やエッセイには随分とお世話になった。「お江戸でござる」の解説は3年分くらい録画して今も取ってある。
年も十と離れていないし、飾らない人柄で、遠い人ではあるけれど親しみを感じていた。
番組の唐突な降板は、体調不良のせいだったのだろうか?
もっとお話を聞きたかったし、もっとお姿を拝見していたかった。

そして...。
友人というにはおこがましい気がする。みんなと一緒に遊んでくれて、優しい言葉を掛けてくれる憧れのお姉さんのような存在の方だった。
いつもお寄せくださったメッセージにどれだけ励まされたかしれない。そういえば最後にいただいた言葉には「もう少し待っててください」とお返事したのだ。まさかそれきりになってしまうなんて。
品があるセンスとユーモアに溢れていて。ワイルドでバイタリティに満ちていて。意外な発想と力強く豊かな表現力に度々驚かされ、何度となく爆笑させてもらった。
お会いしたときも、ユニークで気さくで楽しくて、遠慮なく馴れ馴れしい会話をさせていただいた。
とても素敵な方だった。...過去形でなんか言いたくないけど。

数日前、一緒に年を重ねるはずだったのに。
12年前に親が九死に一生を得て以来、家族の誕生日には「無事に1年が過ごせたこと」を痛感しているが、今年は更に、重い。
自分と同じ誕生日と知っていた人が事故で早世してしまうのは二人目になる。何かを背負える訳じゃないけど、せめて年に一度、忘れずにいることはできる。
人は、誰かの記憶の中で生き続けるという。
だから、ご迷惑かもしれないけど一緒に生き続けてもらいますね。それに、残してくださったものは、まだまだこれからも楽しませていただきます。魂の一部はたしかに其処に宿っているのだし。
こういうとき、伝えるべきことは他にいろいろあるのかもしれない。
でも過去形にはしたくないから、あと一言だけ。

ありがとう。

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