会津の旅-1日目

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忙しいと言いつつ行ってきてしまいました、会津。
散々迷ったものの、とにかく日帰りでもいいから行こうと決めたのはもちろん「組!」の続編を思ってのこと。しかし1年以上も遊びに出かけられなかったのだし、できれば土方さんが怪我を癒した東山温泉に泊まれたら...と欲張ってみたところ、嬉しいことに土方さん縁の宿に泊めていただくことができました。
他にも当日は色々とラッキーが重なり、これまで幾度も一人旅をしてきたけど、最高に贅沢な気分を味わえました。とはいえ鈍行列車を使ったり各種割引を駆使したので、トータルでは格安の旅なのですがね(笑)

さて。早朝5時半発に出発して10時半に現地へ到着。
予報では雨か雪(!)だったのに晴れ間も見える好天で、天気が変わらない内にとまずは天寧寺へ向かいました。そう、土方さんが願って建てられたという勇さんのお墓があるところです。結構な高台にあって、お寺までは車で上れるのですが、私はふもとのバス停から歩きました。途中かなり急な上り坂で、履き慣れた運動靴なのにかかとが靴擦れで痛み出したとき、ふいに「もっと上だ」という山本土方の声が頭の中に聞こえて......。その台詞はもちろんドラマなのだけど、実際の土方さんが負傷した足で登ったことは事実。その状況を、まさしくその地に立って想いを馳せるというのは、やはり何とも堪らないものがあります。

お墓はイメージよりこぢんまりしたものでした。敵の目を逃れるように建てたのだから当然ですが。お墓の下に何が埋められているのか諸説想像がありますけど、それは我々が知らなくていいことでしょう。後世の者にできることは、何よりも関わった人々の想いを大切にすることくらいです。
其処に立った土方さんの想いは想像を絶するもので、理解など及ぶところではありません。ただ、そこが、共に夢を追った盟友かつ新選組局長の「墓」であることと、京都での彼らを預かった「会津」の地であることを考えると、やはり此処は彼らにとってひとつの終着点であったように思えてきました。
拝ませてもらって5分ほどぼーっとしていたでしょうか。とても静かで澄んだ空気に満ちていました。私は霊魂の存在などを特に信じてもいなければ別段疑いもしませんが、この空気をあまり乱してはいけないと思い(ご本人たちにすれば女性に騒がれることはまんざらではないかもしれないけど ^^;)、お邪魔したお詫びとまた寄らせていただくことを申し上げてお墓を後にしました。暖かい陽が差していました。下に降りてお城に向かう道を歩き始めてから、わずかに雨がぱらつきました。

雨は幸い傘を出すほどでもなく、2キロ弱の道を歩いて鶴ヶ城に到着です。こちらも想像よりずっと小さかったけど、再建したことそのものに意味があるのだと思います。中の展示で歴代藩主などの歴史を学びつつ、特別展「新選組!小道具展」を拝見。来月になれば東京(日野)でも見られるけど、せっかく会津で開催されるのだから来たかったんですよ(^^;
歴史的な資料と一緒にドラマ用につくられた小道具が陳列されているのは不思議な光景です。が、歴史とは本来、年代的にも心理的にも距離があるものです。遠い出来事で実感が湧かないというか...。しかし見学者の方々が「ここで香取君が」とか「これは山本君が」と盛り上がった目線で実在の展示物(歴史的な資料)を見るとき、それがただの"モノ"ではなく、ドラマ同様に生身の血が通った人たちの手を経て遺されたものだと感じられるでしょう。歴史が好きで数々のお城や博物館を訪れている私でさえ同じ思いでしたから、歴史と現代の接点として、ドラマの貢献度はやはり大きいのではないでしょうか。
半端に時間が余ったので隣の県立博物館へ。容保公が孝明天皇から賜った御宸翰をこちらでも拝見できましたが、複製と記されてなかったけど実物でしょうか。お城にあった複製と比べて紙の皺などがリアルに感じられました。賊軍とされた中で黙したまま生涯を送られた容保公の御心中を象徴する遺品。思わず神妙に黙祷してしまいました。

バスの時間となり、外へ出ると本降りになっていました。予約した宿はバス停から2~3分の距離だったのでであまり濡れずに済み、着いたのは5時ちょっと前。いつも貧乏一人旅の私には初めての贅沢な和室に案内してもらい、さっそく入った温泉は貸し切り状態! 広々としたお風呂に気持ちのいいお湯、露天風呂も一人で伸び伸び満喫できて、最高でした(^^)v
夕食は部屋に運んでくださったので、「組!」ファンにはお馴染み"会津藩お預かり"になった吾妻アナの「はま☆なか☆あいづToday」を見ながらいただきました。会津は内陸なので郷土料理の魚は工夫されていて味わい深く、鶏・馬刺・山菜なども美味しく、厚みのある湯葉刺しは一度だけ食べたことのある京都料亭の味が思い出され、それはもう存分に舌鼓を打つことができました。もちろん会津の地酒も堪能しましたよv
満腹の腹ごなしに売店へ行ってみると、予想通り新選組グッズが(笑)。宿の方が斉藤一さんの遠戚かつ会津新選組同好会の局長さんでいらっしゃるので期待してたんですが、非売品を含めたコレクション(?)に頬が緩んでいたら――ご本人がいらしてお喋りの相手をしてくださいました。グッズのことから関係者ならではのお話まで聞かせていただき嬉しかったです。ちなみに、今は此処でしか売っていないというフィギュアは、前にコンビニに置いてあった箱入りのヤツですが、販売当時は手を出さなかったものの、旅の思い出にと翌日購入して帰宅後に開けたら...なんと和装と洋装の土方さんをGET! 選ぶにあたってのアドバイスありがとうございました(^^)
混む時間帯が過ぎた頃もう一度お風呂に入って(またもや貸し切り状態)、あとは部屋でかすかな雨音を聞きながら、会津での新選組や土方さんに想いを巡らせつつ休みました。
長くなったので2日目は次の記事にいたします。

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