会津の旅-2日目

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予報はやはり雨か雪だったのに、起きたら陽が差してるじゃないですか! 部屋の大きな窓から山の紅葉が見えて素晴らしい眺めです。仲居さんによると今年は紅葉が遅いそうですが、充分美しかったですよ。
朝食はまたご飯が進む美味しいもので、これから歩くことに備えてたっぷり腹ごしらえ。一人旅だとビジネスホテルで菓子パンになりがちだけど、こういう朝食は元気が出ます。
2日目の観光第一弾は、実は宿の中。土方さんが湯治をした当時のお風呂が残されているのです。昨夜お会いした局長さんに案内していただき、たくさんお話を伺いました。ご自宅で発見された古文書をきっかけに地元の研究が進み、湯治の場所が明らかになったことなどは、聞いている私まで興奮してしまいました。また、其処から見える旧道(ものすごい急な坂!)を足を負傷した土方さんが部下に支えられて通っていたこと・お風呂の隣を流れる川を泳いでいたことといった当時の目撃談は、その景色を目の当たりにしていると、息吹きを感じるような生々しさがあってドキドキしました。一方で「続編に湯治中の入浴シーンを入れて欲しかった」と仰ったことには別の意味でドキドキしましたが(そのシーン見たかった.../笑)
佐藤さん、お時間を割いて貴重なお話を聞かせてくださり、本当にありがとうございました! 会津における新選組と土方さんの研究が一層進まれることを祈っています。(願わくばそれが広く伝わることをも!)

宿を出て向かったのは、容保公のお墓です。かなり登り道を歩くらしいので運動不足の私は迷っていましたが、御宸翰を拝見してやはり拝ませていただかなくてはと足を伸ばすことにしました。

が、想像以上の道で足場も悪く、雨だったら途中で引き返していたでしょう。とても奥まったところに他のお墓とも少し離れて祀られていて、そっとしておいてくれと思われているような気がしました。お騒がせしたことをお詫びしつつ手を合わせて参りました。紅葉がとても綺麗でした。
続いて近くにある会津武家屋敷へ。「組!」の容保公と広沢さまのシーンが撮影されたところでもあり、敷地内にある実在した佐々木さまのお墓も拝んできました。会津藩の悲劇についてはとても簡単には語れませんが、幕末から戊辰戦争を経て明治に至る歴史については、近代史の根幹としてもっと知られなければならないでしょう。

そして次は斉藤一さんのお墓がある阿弥陀寺へ行きました。藤堂平助と並んで古参メンバー最年少の一さんは、年齢にそぐわない実績も含めてどこかミステリアスなイメージがあります。「組!」では時に垣間見える実年齢相応な一面が魅力を増していましたがv その一さんは戊辰戦争当時でまだ20代半ば。土方さんと別れてから会津人として生きた半世紀近くをどんな想いで過ごされたのか......。容保公と同様に当時のことを敢えて語らなかったという一さんですが、賊軍とされた会津という立場も相まって、言葉にして伝えられることではないと思われていたように(勝手に)感じられて胸に詰まされます(言動で表さずにいられなかった永倉さんも好対照で魅力的ですが)。お世話になった宿への御礼も込めて、墓前でご挨拶させていただきました。

遅めの昼食を取って時間が余ったので、白虎隊記念館に立ち寄ってから帰途に就きました。白虎隊については語るだけの知識を持っていないので、冥福を祈るにとどめてコメントは控えます。ただ、当時の会津を象徴する(一途で純粋であるが故の)悲劇なのだろうな...と感じました。

というわけで、思いがけなく充実した会津の旅は終わりました。
本当に行ってよかった...と心から思います。長年(軽く10年以上 ^^;)行ってみたいと憧れながら、比較的近場であるが故に先延ばしになっていました(実は日野・板橋・流山などの史跡も同様に近場なのに未訪問;;)。しかし百聞は一見にしかず、続編が一層楽しみになるとともに、続編を見たらきっとまた行きたくなるだろうなとも思っております。文章では語りきれない様々な収穫を得ることができましたが、今一番心に残っているのは、やはり会津での土方さんの心境について。まずは今感じたままを近日中に記事に書き起こしたいと思っています。←【追記】書きました

最後に改めて、お世話になった皆様、本当にありがとうございました!!

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