山南さんの神棚

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昨日、NHKのトーク番組に堺雅人さんが出演された。
明日放映のシルクロードに、来年の金曜時代劇にと益々ご活躍の様子が嬉しい。金曜時代劇では小鼓奏者の役で、カラオケボックスで練習中とのエピソードも披露してくれた。
私も小鼓を打たせてもらったことがあるが、難しい。
簡単に鼓の構造を説明すると、2面の皮で中央の胴部分(中身は空洞)を挟み、皮の周囲に通された紐で全体をくくりつけている。小鼓の場合、この紐の部分を左手で持って右肩に担ぎ、右手の指先で皮部分を打つ。そのとき左手は、掴んだ紐部分を強く握ったり緩めたりして、音をコントロールする。この左手が難しいのだ!
映像では音が吹き替えになるかもしれないけど、堺さん、頑張って~(^^)

堺さんといえば、山南さん。番組のオープニングでも山南さんの映像オンパレード。1年以上も前に撮り終えた役を引きずることを、ご本人はどう思っているのかな...と見ていたら、自ら記念の品を持ってきてくれた。それは、切腹したときに使った小道具の短刀。
収録後に貰ったはいいけど扱いに困ったという堺さん、笑えるやら泣けるやら...。
結局、神棚を買って祀ってあるのだそうだ。自分が演った役の怨念が怖いなんて変かな、と笑っていたけれど。ドラマと役にどれほど真摯に向き合ったかが感じられて、ほろりとしてしまう。
そのとき、神様ってこういうためにいるんだ、といった話をされたのが印象に残った。
人知を超えるものを委ねる対象として、超越した存在が必要になることがある。古来、日本人にとっての神様ってそういうものなんだろう。

モノはモノでしかない。山南さんの短刀もただの芝居の小道具にすぎない。
祀っているのは気持ちからであって、堺さんも他人に賛同を求めはしないだろう。しかし「組!」ファンならその想いを共有できる。私は西洋的見地から言えば無神論だが、八百万の神は拝むし、山南さんの神棚にも手を合わせるだろう。理解されなくていいけど、想いは尊重してもらえたら嬉しい。
世の中の宗教に対するスタンスが皆そんなだったらいいな...なんて思ったりする。

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