まだまとまらないけれど...

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観た。よかった。

これだけでも、見終わったら書こうと思っていたんです。
だけど書けなかった。たったこれだけなのに、書く気分になれなかった。
終わってすぐに2回目を見ました。1回目は、展開に頭と気持ちがついて行けなかったから。ひとつひとつの場面や台詞で、本編のいろんなシーンが思い起こされて、物凄い厚みが怒濤のように押し寄せてきて。どんどん進んでいく状況に、ちょっと待って待ってくれ!、と何度も叫びかけました。
とにかく、ただ、圧倒された。
90分はやっぱり短かくて、噂のディスカッションシーンも長いとは感じなかった。描ききれない面はあったものの、でも物足りないとは思いません。

続けて3回目を観たかったけど、頭痛と目眩がしたので止めました。朝の会津旅番組から総集編も観てたので目が疲れたんだな...と思ってたら、翌朝38度の熱が。知恵熱なのか興奮しすぎたのか...(^^;
今日も熱が下がらず会社を休んでしまいましたが、寝ながら「組!!」のことばかり考えてました。

密度の濃い作品だから紐解けばいくらでも語れるけれど、それはひとまず置いて。今回、数ある名シーンの中でも、予想外という点で印象に残ったのが、土方がダンダラを鉢巻きにするところ。
哀しいまでに強い決意を秘めた瞳。
事前の記事でそれを見たとき、彼は死を決したのだと思った。が、それは逆だった。死を望んでいた彼だから、生きることにこそ悲壮な決意を必要とした。生きると決めたときに、かっちゃんの形見のダンダラを身につけたのだ。
彼の最期は、これ以上のシーンは無いと思えた。撃たれてもなお戦い続け、新選組副長を名乗る鬼神の如き姿。震えがきた。
最期の言葉は、これ以外になかろうと確信していた。ただ、勇がああいった形で登場したことにはびっくりした。三谷さんのインタビューから察して新撮りができなかったと思われる。
しかし、あのシーンを使った意味は大きい。死の際を重ねたことにより、二人が時空を超えて共に死ねたかのように見えるからだ。それは「組!」のトシにとって最上のハッピーエンドに違いない。

最後に上がったぼろぼろの誠の旗。その破れ目から差し込む光。
エンディングに、オープニングだったメインテーマ。
後ろ髪を引かれながら振り切るように走る鉄之介。遺された土方さんの写真。どこまでも広がる大地。

そこから繋がる"未来"は、すなわち"現在"へと続く。彼らが望んで手に入らなかったものが当然のように在り、彼らが当然のように持っていたものが失われている今の時代ではあるけれど...。

この続編を見ることができて、本当に良かった。
大河ドラマ本編とともに、生涯の宝となる作品に出会えたことを心から感謝したい。
三谷さん、山本耕史くん始めキャストの皆さん、演出の吉川さん、音楽の服部さん始めスタッフの皆さん、他関係者の方々、お疲れさまでした。
そして、本当にありがとう!

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