見た。

| (ルパン三世) | コメント(4)

というか...見せられた(笑)
DVDですよ。

以下、ネタバレはしていないつもりですが、先入観なくこれから楽しみたい方は注意してね。

う~~ん、何から書けばいいでしょうかね。
面白かったですよ。
見ていて腹が立つこともなく、逃げたくなることも他人のフリをしたくなる(?)こともなかったし、絵についてはよくわからないけど変に乱れることもなく動きも良かったと思う。
...って、こういう書き方はすでにマイナス思考っぽいですかね?(^^;
でも、面白かったですよ。ルパンらしいといえば実にルパンらしく、それぞれのキャラクターもいい感じだった。ツボな場面や台詞などもあったしね。

偉そうに言えば、(いつもそうですが...)
この作品で何より評価したいのは、作り手の意欲がしっかり伝わってくるってこと。
意欲はある(らしい)けど伝わってこない作品は毎年見てきたから、それを思えば雲泥の差であることは間違いないと感じます。比べたくもないくらい。
それが、一番嬉しかったかな。
こういった作品が今後も次々に出てくれればいいなと心から願います。
そうなってくれたら、中に「これは!」と思える作品も出てくるって希望が持てる。

やっちさんが先にあげている感想に応えてみるとね、
「新ル最終話「さらば愛しきルパンよ」と同じ違和感」というのは、私も感じる。
ひとつは、我々に馴染みの深い日本の、東京を舞台にしているせいかと思う。(中野はよく知らないけど。)「戦争とか国家とか」ってのはTVシリーズから割とありがちなテーマなのでそれはいいんだけど、あえて身近な舞台を選ぶなら、あくまで身近に感じる範囲で描いてくれたらよかった。
あと、妙にわかりにくく作られているのがやっぱり気になる。話はストレートに表現は婉曲に...であってほしいところだけど、ちょっと逆だったのが惜しかった。
こういうことを言いたくなるのは、我々が「文字書き」だからなのかもしれないね。

さっき「ルパンらしい」って書いたけど、ルパンらしくないなという感じもあった。
何か、ゆとりというか遊びがないというか、真面目すぎる...のかな?(作品が)
意気込みのあまりといえばそうなんだろうけど、ルパンなんだから、もっといろんな意味で遊びがあったらいいのになあと思ってしまう。このへんも好みの問題でしょうけども。

で、ここまできて、ミもフタもないことを言っちゃうとさ。
これが「GREEN vs RED」というタイトルでなかったら、もっとよかったなー。
や、PINKが入ってないぞ!って意味じゃないよ(笑)
主題歌もね...。
それらを使った意図はわかるんですよ。だからこそ、そこいらへんが私の感性と違うんだろなと思うわけです。

そして、やっちさんに比べたら私はまだまだルパンへの愛が足りないなあと感じたのでした(笑)
パチンコルパンには私の方が夢中になってるけどね!(^^;;

コメント(4)

| コメントを送る

konさん、こんばんは。ご無沙汰しています。
OVA、色々な方の感想を読むたび、新たな角度・視点を教えていただける気がして、作品自体の鑑賞と同時進行で楽しませていただいているところです。


…ストーリーの必然性、展開の構成が私も気になって仕方ないのは、やっぱり文字書きの宿命みたいなところなんですかねえー
例年のテレスペでも、「ストーリーが…」と熱く語るのは主に文字書きさんですね。
ストーリーを抜きにして楽しめたらなあと思うのですが、やっぱり離れられないです;


「ゆとり・遊びがない」なるほどなあと思いました。
「ルパン」ならではの(と私が思っている)オトナの余裕、遊び心・洒落心満載の新作も、まだまだまだ見てみたいんだい! と思うのでした。

おおおぉお~
ようやっと、見てくれたのね。うれしいわ(ハート)
しかし、見た翌日くらいから、なんだか頭の中がルパンルパ~ンになっちゃって、どんどん熱くなっていくのよね。
konさんもそうなることを、望む(笑)。

んで、熱くなっていたわたしが「konさんが見たら、こんな話をしたいのだ」と思ったいたこと…の大方を既に忘れてしまった現在(笑)なのだが、やはりこの作品の最後に残される命題は「お前のルパンは、何者だ」なんだろうと思う。
そのあたりにkonさんが全く触れていないのは、実はど真ん中でわだかまっているからじゃないか…と思っていたりして(笑)。

わたしは、今回の作品を充分に面白いと思っておきながら、素直に「面白い!」と狂喜できなかったのは、自分の中のルパンにさえ狂喜できない状態にあるからじゃないのか…と、酷く(いや軽く)落ち込んだりした。
「ルパンらしくない真面目さ」も、この作品中のトアルルパンのひとつなんだろうけど、確かに、楽しんでいないよね。真面目でもいいんだけど、その状況を楽しんでくれるのが、少なくともわたしのルパンではあるのよね。

新しい作品を見たときはいつでもそうなのかもしれないけど、今回はダイレクトに自分に問われちゃったような気がしてねぇ。
少なくとも、真摯に扱われているルパンを見るのは、やっぱり気持ちがいいもんだわね。

mamsさん、こちらこそご無沙汰しています。コメントいただいて嬉しいです♪
OVAご覧になったんですね。
そうそう、他の方の感想を拝見すると、新たな発見や、受けとめ方の違いがあって楽しいですよね。

> 例年のテレスペでも、「ストーリーが…」と熱く語るのは主に文字書きさんですね。

なるほど、やっぱりそうなんでしょうか。
ストーリーについて考える習性が身に染みついちゃってるのかもしれません。深く考えず単純に見られればいいのに…、まったく因果なことですよね。

> 「ルパン」ならではの(と私が思っている)オトナの余裕、遊び心・洒落心満載の新作も、まだまだまだ見てみたいんだい!

まったく同感ですっ!!
真面目で真剣なルパンもそれはそれで萌えるけど(笑)、それだけじゃやっぱり物足りないんです。
洒落っ気や茶目っ気があって、お調子者で、遊び心をどこかに持ったルパンが、私はどうにも好きなんだなあ~ってことを再確認したOVAでした(^^)

やっちさん、DVD貸してくれてありがとう(笑)
TVSPの度にテンションが下降してたやっちさんを熱くさせてくれたなら、この作品に感謝感謝だわ!
…って、私はやっちさんと語るためにこれを見たってのに、忘れちゃったのかよっ。もー。

> この作品の最後に残される命題は「お前のルパンは、何者だ」なんだろうと思う。

うん。私もそう思います。
意図的に触れなかったんじゃなくて、忘れてたよ。
やっちさんに聞いていたせいもあって、それはもう自明のことだろうって気になってたからさ。

で、「私のルパン」は、mamsさんへのレスに書いたように、「洒落っ気や茶目っ気があって、お調子者で、遊び心をどこかに持ったルパン」なんだと思った。
それと、私は彼らの「ちょっとひねくれたところ」が好きなのよ。言動と本心が違ったり、絶体絶命の場面でしょーもなくふざけていたり。
記事に書いた違和感も、表現やタイトルのことについても、突き詰めちゃうと「真っ向勝負過ぎる」ってことなのかな。もっとこう…飄々とはぐらかしてくれるのを私は望んでいるのかも。

いずれにしても、いい意味での意欲作であったことは間違いないと思えますね。
そして、テキストでも語りでも、「やっちさんのルパン」が表現されることを楽しみに待っていますよん(^^)

コメントを送ってください

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://k-kon.sakura.ne.jp/mt427/mt-tb.cgi/320