健康第一

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昨日、健康診断に行ってきました。
10年前に会社を辞めてから、ずっと市の基礎健診だけで済ませてましたが、サブの出稼ぎ仕事(派遣)が長期勤務になり、指定の健診を義務づけられてしまいました。

実は3ヶ月ほど前、ちょっとした手術で10日ほど入院しまして。
その際に手術前検査で一通りのチェックは受けてたんです。が、手術部位が首だったので、内臓系は心電図と肺活量しか見てもらえず。
せっかくの機会なので、自腹も切って総合健診(ほぼフルコース健診)を受けてきました。
酒も煙草もたしなむ身としては、平均年齢からそろそろ折り返し地点ということもあり、いい加減ちゃんとした検査くらい受けておかないとね...(^^;

ということで、都内某所の健診センターに初めて足を運んだんですが、そのきれいなこと。
スタッフや看護師さん、先生方の応対が丁寧でソフトなこと。
びっくりしました。
いや、病院の対応は悪いってわけじゃないんですよ。
ただ病院は当然ながら何かとせわしないので、雰囲気にあるゆとりが違うのかもね。

私は長年低血圧だし、たまに貧血だし、風邪もしょちゅう引いて寝込んだりしますが、有り難いことに病気らしい病気を患ったことがありません。
入院なんてしたのも昨年が初めてだったし。
そんなですから、検査も初体験のものばかり。バリウムも初めて飲みました。腹部の超音波検査も婦人科健診も初めて。体脂肪率でさえほとんど測ったことない。
どきどきして血圧上がってるかな?と思ったけど、やっぱり低かったです(笑)
初めての検査では好奇心もあって看護師さんや技師の方にあれこれ尋ねてしまいましたが、みなさんとても明るく丁寧に答えてくれました。
健康診断ってベルトコンベアー式だと思っていたけど、なんだかイメージが大きく変わったよ...。

さて、噂に聞いてたバリウムですが。
別にどうってことなかったです。そりゃ美味しくもなかったけど、薬と思えば不味くもなく一気呑み。
もっと量が多いかと思ってましたが、昔より少なくなったそうですね。
それより、その前に発泡剤を飲むときの水の量がちょぴっとなのに弱りました。まあその後バリウムも飲むからね...。
一番驚いたのは、検査の慌ただしいこと。
あちこち向かされるよ~とは多方面から聞いてたものの、矢継ぎ早の指示にあたふたしました。落ち着いて振り返れば、そんなに焦る必要もなかったんだけどさ。
ゲップを我慢するのが辛いとも聞いてましたが、我慢というか、息を吐くよう指示されたときに一緒に出そうになるじゃないですか。どうやって息吐けばいいんだ?と少々混乱。
ともあれ無事に(たぶんあっという間に)終わりましたけどね。
端から見てたらさぞ滑稽な様だろうと思いました。ま、先生は見慣れてるでしょう。

他にも超音波検査がくすぐったかったとか、聴力検査のヘッドホンが耳に嵌らなかったとか(頭が小さいのよ)、面白話は尽きませんが、このあたりで。
幸い当日の所見では異常も見あたらず、ホッとしました。ちょっとどきどきしてたんで。
せめて親が生きてる間は元気でいてやらないとね~。

ついでにちょろっと手術の話。(日記風)
私、怪我で傷を縫ったことはあるけど、手術室って初めてでした。よくドラマではストレッチャーが手術室の扉に消えるとパッと「手術中」のランプがついて、ババッと手術室のライトに照らされるパターンじゃないですか。いつもは見送る側なので、扉の中に興味津々だったんですが。
まず扉に入ってから別のストレッチャーに移されました。それから廊下を、ズーっと、ズズーっと引かれていって――遠いよっ!(笑)
手術室の中の手術室に辿り着くまで数分かかったような。たまたま一番奥だったらしいです。
それから点滴や麻酔用の管を入れて――血管細いからすんなり入らないんだこれが。時計を見ていつになったら手術が始まるんだろう...と思っていたら、「まだ麻酔効きませんか?」って。
「え?もう麻酔入ったんですか?」「入ってますよー」「いやまだ何も変わりませんねえ」
なんて話しつつしばらくしたらぼうっとしてきました。強烈に眠いときの感覚に似て、更に自分の意志が効かない感じ。「よろしくお願いしまーす」と言い残してフェードアウト。
名前を呼ばれて目を覚ましたら、「終わりました」と告げられました。
「両手をグーパーグーパーしてみて」と言われてグーパーグーパー。足の指も動かしてみたり。目覚めスッキリとまではいかないけど、すぐに時計を見て予定よりだいぶ早いことを確認。また廊下を長々と引かれて、元のストレッチャーに移されて手術室の外へ。
先生が摘出した腫瘍を見せてくれて、「ちょっと奥まで入ってたけど、神経にも触らずきれいに取れましたからね」と教えてくれました。
待っていた両親に「ただいまー」と挨拶して順調だからと帰ってもらい、ちょっと眠って、2時間後には自力でトイレに行きました。あっけないほどの順調ぶりでした。
夕食はお粥のはずが、担当の先生が「僕お粥好きじゃないから」と何故か普通食(笑)
丸一日ぶりの食事だし食えるか?と思ったけど、残さずがっつり食いました。おかずは豚のショウガ焼きでした。
そのあと親に報告の電話を。最近は病院でも携帯使用エリアが確保されているんですね。しかしPHSは圏外で(泣)、1階の出入り口付近まで移動して通話。夕食の件はげらげら笑われました...。
しかし麻酔や痛み止めは体質で個人差があるので、私の直後に手術した隣のベッドの人は、すぐに麻酔が効いたうえ覚めるのも遅かったそうです。手術前後のことは何も憶えていないと言ってたし、食欲もなかったようでした。
その代わり、痛み止めは私の方が効きが鈍かったかも。とはいえ酷い痛みでもなく、手術によっても違うでしょうしね。私はけっこう切ったので。
ちょっと困ったのは、入院中に4キロ強も体重が増えたこと。そりゃがっつり食って動かないんだから当たり前。穿いてきたスラックスを穿いて帰れないんじゃないかと焦りました。
その体重も、昨日の健診で戻っていたので一安心でした。(体重計を持ってないのだ)

そういえば手術前検査のとき、採血と一緒に、血が止まる時間を計るという検査をしました。
耳から血を出して、傷に触れないようにして自然に血が止まるのを待つんです。なるほど、手術では当然出血するから、こういう検査もするんですね。
私は平均よりちょっと早め、5分ほどで血が止まりました。低血圧のせいもあるかもね。
でも徐々に止まるのかと思ったら、唐突にピタッと止まるんです。そういうものなんですよーと看護師さんは教えてくれました。
何事も経験ですね。まだまだ世の中知らないことがいっぱいです。

あ、もうひとつ思い出した。
たかが10日ほどの入院だったのに体力が激減しました。数日は点滴を引きずって不自由したとはいえ、動けない日はなかったから、階段の上り下りとかしてたんだけどな~。職場復帰したら通勤だけでぐったりして閉口しました。
まあ、それでもその程度は想像の範囲内。
びっくりしたのは、退院して数日後、指の根元付近が痛くなったことです。
なんでって、キーボードですよ。パソコンの。
10日ぶりにパソコンのキーボード叩いたから、筋肉痛ですよ。なんじゃそりゃー(泣笑)
バシバシ音立てて叩いたりしないんだけどな。
一方で、肩こりは良くなっていました。もう戻っちゃったけどね...。

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konさんの体験記、興味深く読ませていただきました。
取った腫瘍って先生から見せられるんですね!
そういえば父も同じ事言ってたっけと思い出しつつ、私、内臓系の写真や映像を見るのが苦手なんですが、めったにある機会じゃないし、この際自分の取った臓器はちょっと見てみたいなぁと思ってしまいました(笑)
体力の激減についても、ひとごとじゃないですわ~。なんせ体調崩して以来、長いこと実家で楽させてもらっているので、今すでに体力低下を実感してますもの。これで一週間も寝たきりだったら…退院後ちゃんと家に帰りつけるかしら(笑)
いずれにしても、konさんの体験をお聞きできたお陰で、私も落ち着いて麻酔等の初体験に臨めそうです(^^)

みゆさん、コメントありがとう!
なんだかんだ言っても手術なんてイヤだし怖いですよね。でもだからこそ、何か楽しんでやるぞっと気合い入れてました。少々度が過ぎて周囲からは呆れられましたが(笑)

あと手術後は点滴がうっとおしくて早く外れて欲しかったんですが、そうなると抗生剤を内服薬で飲むので、ちょっと胃やお腹にキました。振り返ってみればわずか2日程でしたけど。言えば胃薬もくれるようですから、ちょっとした不調でも看護師さんに話せばいろいろ教えてくれるし、計らってくれますよ。

そうそう、自分の内側にあったものを見る機会なんてないですものね。
私は手術の様子も見たかったんだけど、全身麻酔だったので残念。もっとも部位が首だったから、見てたら執刀医と目が合っちゃいそう。それは先生もイヤかもなあ(^^;

入院中はトイレくらいしか動く必要ないので、ホント体力落ちます。動けるようになったら無理しない程度に足慣らしするのがいいですよ。
でも、みゆさんの場合はすぐ通勤する必要もないんだから焦らずにね。療養するのが仕事と思ってくださいまし。どうせ日常生活に戻れば、イヤでも元に戻っちゃいますよん(^^)

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