満たされるもの

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年末年始の記事に書いた「自分はどうしたいのか、何がしたいのか」。
模索しながら喫茶店で本を読んでいたら、こんな文章に出会って、思わず天を仰いでしまった。

心が満たされるのは、どういう時だろう?
それは、自分の存在が認められるときだと思う。

昨年の夏から、現状打開のヒントを求めて、本も何十冊と読みました。
セルフカウンセリングや瞑想法などの心理書、整体や東洋医学などの健康書、医学者が一般向けに説く脳科学や免疫学、ビジネス書、自己啓発本、勉強法、思考法、論理学、コミュニケーション術...。
とっかかりになりそうなものは読み漁ってメモを取り、知らなかった・気付かなかったことに数多く出会い、沢山のことを感じて、あれやこれやと考え続けて。
そうして蓄積してきたものが、やっと繋がった気がしました。

自分が求めてるもの。足りていないもの。
そのひとつは、「繋がり」なのではないかと。

私は個人で仕事を請け負い、打合せもメールやネット会議で済ませられるので、顔合わせはそれぞれ年に数回ほど。ざっと調整して素材を受け取ったら、あとは作成して納品するだけ。
考えてみればプライベートでもほとんど人と接していなくて。昨年1年間、仕事以外で顔を合わせた友人・知人はわずか1桁、2回以上会った人はたった1人でした...。
以前は学生時代の友人やボランティア・稽古事などで交流があったけど、忙しさにかまけて疎遠になり、派遣を辞めてその付き合いもなくなったら...この有様です。まあありがちとも言えますが。
人としっかり向き合ってこなかったツケですね。

人は...厳密に言うと人の脳神経細胞には、3つの本能があるそうです。
「生きたい」
「知りたい」
「仲間になりたい」
自分さえ良ければいいという利己的な考え方は、実は脳の本能に反するのだそうです。「生きたい」=「自己保存」に偏りすぎて、「仲間になりたい」が満たされない。そういえば利己的な人ってさぞかし幸せかと思いきや、不平ばかり言ってるような。
生きていくためには知識と共存は不可欠だって、細胞レベルで刻まれているんですね。

また、「ヤル気(意欲)」は脳の中で自律神経(意思で制御できない機能)を司る部分にあり、努力して作り出せるものではないようです。(だから自律神経機能が落ちるとヤル気も低下する。)
では何に対してヤル気が起きるのか。
それをすることで、満たされることに対してです。
「他人が喜んでくれる」ことも「自分が満たされる」ことに含まれます。それは「仲間になりたい」本能があるから。

私は「仲間になりたい」って本能が意外と強いのかも...。
人付き合いは面倒で疲れる、独りで居ることも気にならない、組織の中に在るのもやめて。むしろ利己的な人間と思ってました。
だけど。Fellowsに居候したのだって。パースリ祭りを始めたことだって。
ルパンや新選組も、キャラクターの好みより、彼らの関係性に惹かれている。

「必要とされたい」、「喜ばれることをしたい」、「それらを実感したい」。
子供じみてるけど本能に忠実になってみれば、そうなんでしょう。

前述の本には、こうも書かれていました。

 生きていて、さらにより生きている感じがする時、自分が生きていることをあらためて思い出すような瞬間に、喜びをおぼえる。そんな時に喜んでいる。
 眠っているような状態や、生きているのか死んでいるのかわからないような状態ではなく、人が「より生きている」ようになることを助ける働きが、「いい仕事」なんじゃないか。

そんな「いい仕事」をして、「いい生き方」をしたい。趣味も含めて。
それが今の「私の夢」...かなあ。
そのためには具体的に何をどうするのか。考えて実現していくのが「今年の目標」。

...なんだか雲をつかむようですが、出来ることから少しずつ始めてみますか。
あ。まずは、必要としてもらえるだけの人間にならないとね(^^;


参考書籍:
『自分をいかして生きる』 著者:西村佳哲 出版社:バジリコ(単行本)
『脳に悪い7つの習慣』 著者:林成之 出版社:幻冬舎(新書)

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