義務と責任

| | コメント(0)
税務署から確定申告の書類が届いた。
また来たよ...この時期が。
毎年毎年地道に記帳しない自業自得とはいえ、あー面倒くさい!(^^;
あ、今まで源泉徴収の過払いで還付金があったけど、今回から納めなきゃならないんだった。

それにしてもさ...。
税金を払うのは国民の義務だし、独身で多めに取られるのも仕方がないと思ってる。
しかしだ。
今回ほど、正直に申告するのに腹が立つことはない!!

税金を使う政府のトップが、あろうことか数億もの脱税。無責任な妄言がまかり通り、わずか前まで自らが糾弾した「責任」すら取らず、5年分の後払いだけで落着とのたまう。
見つからなければ誤魔化し得か! 正直者はバカを見ろってか!!
ただでさえ税収減なのに、真面目な納税者を裏切った自覚がないのも許し難い。確定申告で暴動が起きても驚かないよ。参加したいほどだ。
そして納税した金は政党交付金から政治家個人のフトコロへ。公共事業の裏金は請負額に跳ね返り、これも税金。疑惑に誰一人物申せぬばかりか党を挙げての検察批判、与党の自覚や責任はどこにある。
子供を社会が育てる、大いに賛成だ。子育ての不安や不足を助け合い、誰の子であれ悪いことは叱るとか。政治が為すべき環境整備が山とあるのにばらまいてどうする。しかも親のない子が対象外なら「子ども手当」じゃなく「親手当」だろ。税金で票の買収なのか。
おまけに小中学校の耐震工事費を削りながら「いのちをまもりたい」って何だ。願望かよ。

金は使おうと思ったら、いくらあったって足りやしない。
崇高な理想のためであっても、収入に見合った使い方を考えねばダメだ。足りなきゃ借金すればいい...これを国が続けたら国家が破綻する。しかもそう連呼して財源はあるとほざいたくせに、国債発行は減収分の数倍で、増税の話題ばかりとは此如何に。
理想や信念がない政治は困る。が、ことごとく言行不一致では美辞麗句ほど空々しい。
政治家の仕事は、夢を見ることじゃない。

でも自分の国であり、民主主義選挙の結果なのだから、受け入れなきゃいけない。
納めた税金がドブに捨てられようとも、払わなくていい理由にはならない。払ってこそ文句を言う権利がある。

実にバカバカしいが、正直に申告しますよ。
たとえ誤魔化したところでどう頑張っても数万程度。良心を売るには安すぎる。
第一、こうはなりたくないと思う人を真似するほど落ちぶれたくないからね。心だけは。
ただ、腹が立って仕方がない。

しかし呑気に怒ってばかりはいられない。なによりも怖いのは。
民主主義、自由な発言と議論、経済基盤、国家の信用・主権・安全保障――が危うくなりつつあること。
「清き一票」という言葉を、その責任を、これほど重く感じたのは初めてだ。

コメントを送ってください

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://k-kon.sakura.ne.jp/mt427/mt-tb.cgi/344