覚書

[ルパン三世:創作のこと]

konがこれまでに書いた、ルパンの二次創作テキストです。
他サイト様への差し上げものも含め、それぞれの作品に込めた想いや、思い出などをコメントしてみました。

リンク先は二次創作を含む私設ファンサイトになります。ご了解の上でご覧ください。

2006-2004 | 2003 | 2002 |

32 討つも討たるるも Fellows (いつものルパン)  >>読む? 2005.8.20
短い話ですが、書き上げるのに数ヶ月も掛かってしまいました。いや、書いた文章を削るのに時間を要したのですが。
とにかく2004年後半からずっと某大河ドラマにどっぷり嵌ってしまったために気持ちがルパンモードに戻れず、それなら五右衛門さんでサムライを書こうと。それも「組!」がそうだったように心情を解説する表現を極力避けて、状況描写のみで綴ってみたい。説明不足かもしれないけど、読んでくれた方が好きなように感じてくれればと思いました。
とくに一人称の形を取ってはいませんが、五右衛門らしい語り口を意識しています。
五右衛門も次元も、スタイルは全く違えど戦いを生業にする男たちなので、言葉よりも戦う姿勢の中に通じ合える部分があるような気がします。あとは私にしては珍しく、ルパンが一切介在しない二人の間柄を書いてみたかったのもありました。もちろん原則としてはルパンを中心とした関係性が好きなんですけどね。たまにはこんなのもいいかなと。
31 「2(two)」 Inside Cheap ※URLは申請制のためCheap Thrillより手続きしてねv
(いただき物の館 5周年祝いモノ) 管理人:なばさん
2005.07.7
3年連続で参加させていただいているなばさん宅企画への進呈品です。が、2004年の後半からどうにも創作モードに入れず「今年は無理」と謝ったところ、「よかったらアレ使っていい?」とのお返事が。アレとは、なばさんのリクエストにより書いた話で、1年近く前に下書きの段階でお見せしたきり放っておかれていたのでした(^^;
そこで慌てて修正を加え、改めてお贈りしたものです。リクエストをお受けしてから2年半も経ってしまい…なばさん、長らくお待たせしてすみませんでした(大汗)
内容は原作でちらりと描かれていたように、もしもルパンと次元が幼馴染みだったら…というジャリ時代の二人の話。
私は帝国ネタが苦手で、次元がルパンのお守り役(或いはルパンのために生きている)という発展した設定も馴染めないので、そういった方向とは全く別の悪ガキ二人を書いてみたくて、こんな話になりました。しかしある意味なんでもアリな状況だけに、いずれTVシリーズの彼らに成長しそうなジャリ時代を想像するのが難しく…たいへんな難産になりました。今でもあれでよかったのかどうかわかりません。
ジャリ時代という設定からして「いつものルパン」ではないため、大っぴらにできる話ではないと思っていました。が、後押しのお声をいただいたので、手直しして近いうちに注意書き付きで公開しようかと考えています。
30 「祝杯」 Fellows (いただきイラスト)  >>読む? 2004.10.11
Fellowsの3周年記念として、1年前(2周年のとき)なばさんから贈られたイラストにテキストを付けさせていただきました。
周回遅れになりましたが、逆に1年後というキーワードが活かせれば面白いと、虚実織り交ぜつつ書いてみました。どのへんに「実」を込めているかは、読まれる方次第で感じていただければと思います。ただ当時の状況として、オフィシャル作品の方向性がやりきれなかったり、サイトの存続が厳しくなったりしてましたね…。
あとは、ルパンが落ち込んでやる気が出ないようなとき相棒はどんな対応をするだろうとか、彼らにとって盗む価値のあるお宝とはどんなものかとか、そんなことを考えながら書きました。
「グリーンスター」は、手元にあるカクテルの本から探して使いました。絵的にもピッタリなのに、なばさんはご存じなく描いたそうで驚きです。イラストのルパンはシャツ姿なので、緑ジャケットを連想すればなお「グリーンスター」に相応しいかなと。(話の雰囲気は旧ルっぽくないけどね ^^;)
29 「シにぞこない」 Inside Cheap ※URLは申請制のためCheap Thrillより手続きしてねv
(いただき物の館 4周年祝いモノ) 管理人:なばさん
2004.07.10
4周年だから「シ(4)にぞこない」…というナイスなタイトルを考えたのは勿論やっちさん(笑)
毎年の恒例となったなばさん宅企画への進呈品です。互いにネタが思いつかぬまま「今年はどうする?」と頭を抱えてまして、それなら協力して企画モノで行こうと、同じタイトルで逆の組合せを分担して書くことに相成りました。
それぞれの話は全く別モノですが、結果的に共通点が出てきたり、途中で読み合わせて意識的に一部の台詞を重ねてみたりと遊んでいます。楽しかったです(^^)
あと面白いと感じたのは、「いつものルパン」たちであれば絶対に口にしない(させたくない)あからさまな台詞でも、特殊なシチュエーションを理由に表現できること。まぁ正気に戻ると気恥ずかしいですけど、勢いでね…(笑)
交わす言葉の内容は何であれ、どんなときでも軽口に乗せて楽しんでしまう二人が、やっぱり大好きです。
28 「休息」 Fellows (いつものルパン)  >>読む? 2004.07.10
やっちさんのPC入院のためしばらく更新をお休みすることになり、「再開の目処が立たない予期せぬ空き時間」という状況をネタにして書きました。
たしかこの頃、ルパンたちが休日に何をして遊んでいるかとの話題でみゆさんと盛り上がってて、それで五右衛門に釣りをさせたんだと思います。で、五右衛門自身は静かで動かないのに、代わる代わる人が(同じように)やってきて騒がしくなるという、舞台風の設定にしました。
オチの部分にはその後のイメージがあります。それは新ル44話「消えた特別装甲車」でちらりと映った二人のバカンスショット(笑)。どんな成り行きがあったらこうなるんだろう…と、瓢箪から駒が出た状況を考えてみましたが、いかがでしょうか?(^^)
ところで大層お怒りの不二子ちゃん。理由を書いてしまうと説得力に欠けそうで謎のまま誤魔化したところ、ルパンが逃げ回るなんて一体何があったのかと結構訊かれました。面白い理由を思いつかれた方は教えてください(笑)
27 「招待飛行」 Fellows (いつものルパン)  >>読む? 2004.05.30
一度は飛行機ネタの仕事話を書きたいと思ってました。昔、航空ファンだったので。
しかし自分が多少知っている分野だとマニアックかつ不親切になりがちですから、前もってやっちさんにチェックを依頼。おかげで状況説明などを適宜修正することが出来ました。ありがとー! あとは臨場感を出そうと体感描写に頭をひねったような。
当初は銭形と悪役キャラの確執をもっと描きたかったけど、どうも本筋から外れるのでその辺りはカットしました。アニメだと巧く描かれてたりするのに、文章だと冗長になってしまって。それに銭形には、ルパンを目の前にしたら余計なことで悩まず一直線に突進して欲しい。協力する気はさらさらないのにいつの間にかルパンのペースにノセられて、それでいて見せ場のある銭形を書きたいんですが…難しい…;;
結局は次元の比重が増えて、二人の相棒っぷりがメインの話になりました。監修者のご要望もありまして(笑)
喧嘩も仲直りも命を懸けるのも日常茶飯事、そんな彼らの会話が書けて楽しかったです。
26 「As time goes by」 Fellows (いつものルパン)  >>読む? 2004.03.30
これを書いたキッカケは何だったかな…? たしかオフでやっちさんと、相手の作中キャラクターを書かせてもらうのも面白いといった話になったんだと思います。
元の話は「Crazy about you」。この話も大好きなんですよ。作中の“彼”は名前も付けてもらってませんが、憧れの人に近づきたくて精一杯背伸びしている姿が愛しくて…。私にも覚えのある感情ですしね(^^)
苦い経験を超えてゆく“彼”に幸あれと、やっちさんの許可を得て続きを書かせていただきました。憧れの人へは永遠に近づけないけど、“彼”もまた後輩たちにとって憧れの存在となるんでしょう。かの男と同様、気づかないかもしれませんが。
これは二次創作作品を基にして書いた話なので、三次創作、ということになるでしょうか。創作というだけでなく、元ネタの作者:やっちさんへのファンレターでもあります。そりゃもう愛情がぎゅうぎゅう詰まってます(笑)
…そういえば、やっちさんは拙作「囮シリーズ」のキャラクターを書いてくれるんじゃなかったっけ? 待ってますよー!
25 「実録 G・F (五右衛門ver.)」
Club Mercury (Gift 小説) 管理人:みゆさん
 ※お遊びver.はこちらからご覧いただけます
2004.02.20
この話もオフが元ネタです。いや、オフの状況そのもの(「実録」)です。無論キャストはオフでお馴染みのメンバー、次元・不二子・五右衛門ですが、会話すらほぼノンフィクションって……ありえねぇ(笑)
中でも「やっちさん=不二子」であることは、オフで現場を目撃された方々の共通認識になったはず!
タイトルの「G・F」は「五右衛門・不二子」であり、作中のキーワードである「グレープフルーツ」でもあります。
オフの後、次元ポジションのみゆさんがイラストを描いてくださり(上の「お遊びver.」でご覧いただけます)、コラボの楽しさに目覚めていたやっち不二子とkon五右衛門が、悪ノリして各々の視点(言い分)からテキストを起こしました。ええ、ほとんど素のままで五右衛門でした、私。
と言うかですね。五右衛門でなくたってそう思うでしょう? あくまでも「不二子が」特殊なんであって、五右衛門は普通の感覚ですよ。常識的反応ですよ。
…賛同求む!(笑)
24 「故有りて候」 Fellows (いつものルパン)  >>読む? 2004.01.30
気がついたら連続して五右衛門モノです。しかし元ネタはやっちさん提供であります。某時代劇エンドロールの絵面(侍がお供を連れて歩く)が五右衛門と次元みたいだと仰ったので。
この話、元のコンセプトは「時代劇とウエスタンの融合」だった気がするんですが・・・ウエスタンなんかどこにも無くなっちゃって、ただ次元が時代劇の中に放り込まれただけになってしまいました。最後は時代劇まで吹き飛んで、単なるワガママ合戦と化してるし(^^; や、本当に時代劇を書いたつもりだったんですよぉ〜〜。
私は時代劇好きですから、やはり五右衛門を書くときにはどこか時代劇を意識したいと思ってます。何より五右衛門には侍であって欲しいですもん。(たとえ低レベルなワガママ合戦を展開しようとも・・・)
23 「3*3*3+αの道:
  A警察のお宝を狙え!」
闘祭 (作品集 Collabo)
 ※Fellowsのすっ飛びゲートからもご覧いただけます
2004.01.01
「去年の今頃はこれを作ってたんだっけ…」と、1年経っても感慨に浸ってしまったほど大きな思い出です。最後はクリスマス返上で総チェックをしたことも懐かしい。
出品するなら祭りでしか出来ない作品にしたい――やっちさんと気持ちが一致し、憧れの方たちのご協力を(強引に?)得たわけですが、これだけの豪華メンバー(池本さん・なばさん・はい!さん・みゆさん)とご一緒できるなんて夢心地の嬉しさです。と共に、気負い・プレッシャーも並大抵ではなく。だって、上質で面白い作品が出来て当然なメンバーですもん。
しかし一流の作品を作る人たちというのは、その制作姿勢も半端じゃない。本気でいいものを作ろうとするから、ノリ良く盛り上がる一方で何度も意見を闘わせたし、そして時間とも闘った。生半可な妥協なんて出来ませんでした。いやぁ〜、みんな熱かったなぁ〜〜(^^)
そして個々の担当部分が仕上がってきたときは興奮の連続! 積み上げてきたものが形になっていく様は、まさしくモノ作りの醍醐味でしたよ。ストーリーもイラストもそれぞれの個性が出ていて、コラボならではの多様な面白さに仕上がりましたvv
しんどかったけど、本当に刺激的で、楽しかった!!
この作品は、その制作過程と共に私の宝物です。またいつか機会があったらやりたいですね。

2006-2004 | 2003 | 2002 |