覚書
[ルパン三世:創作のこと]
konがこれまでに書いた、ルパンの二次創作テキストです。
他サイト様への差し上げものも含め、それぞれの作品に込めた想いや、思い出などをコメントしてみました。
リンク先は二次創作を含む私設ファンサイトになります。ご了解の上でご覧ください。
|2006-2004 |
2003 |
2002 |
22 | 「除夜」 | Fellows (いつものルパン) >>読む? | 2003.12.30 |
上記コラボのまとめでバタバタしている頃、気分転換(=逃避)に書いたもの。実は、コラボ(五右衛門Ver.)の冒頭に書きかけてボツにした修行風景を再利用しています(笑) “修行”とは彼にとって何なのか、どんな意味を持つのか等はいずれデータ絡みで考察してみたいテーマでもあります。荒行に励むこともあるでしょうが、こんな一風景もまた彼らしいかなと思い。 私事ですが、今年(2004年)10月末に祖母の墓参りをしたときのこと。そこまでに少々面倒な事情もあって、いろんな思いを込めて手を合わせていましたら、一頭の黄色い蝶が舞い寄ってきたんですよ。なんというか・・・こういうこともあるのかと、しばし呆然としてしまいました。 しかもその数時間後には“ルパンと次元”との再会が私にも待っていたんですから。実話をベースに話を書くことはあっても、その逆が起こるなんて。不思議なものですね(^^) |
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21 | 「囮 II 〜後日談〜」 | Fellows (いつものルパン) >>読む? | 2003.11.30 |
この後日談は珍しく本編の執筆中から考えていました。そして初めて女性のゲストキャラ登場となりました(モデルが存在する場合ならあったけど)。女性の描写は苦手ですが、どうやら好評をいただいて嬉しかったです(^^) 次元に絡む女性って美人が多いので、ちょっと捻くれてみました(笑) カルロのお姉さんが再婚しているのは恋愛に発展する可能性をなくしたかったためです。でなければ次元は距離を取ってしまうでしょう。そういう関係になり得ないからこそ、穏やかに打ち解けあえる雰囲気を出せるような気がしました。 暗黒街の住人であることは同じでも、明らかに違う世界に居るルパンたち。その姿は孤高であっても孤独だとは感じないんですよね。己の生き方を己自身で決めている彼らは、やっぱりカッコイイと思いますv そして過去にいろいろ苛めてしまったジョン君には、なんとか幸せになっていただきたいものです(笑) |
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20 | 「囮 II」 | Fellows (いつものルパン) >>読む? | 2003.09.30〜.10.20 |
続編を書いてみる気になったのは、ルパンとカルロを直接対決させてやろうと思ったから(だったと思います ^^;) それに番外編の「標」を書いたことで、若き日に抱いた夢の“その後”というテーマに魅力を感じたためでもあります。 夢と現実が反義語であるならば、夢を叶えるということは、同時に夢を失うことになるわけです。目標を喪失するという意味ではありません。綺麗事では済まない現実によって、描いた夢そのものが矛盾を孕んでくる。近づくほどに自らの手で夢を壊していくような挫折や失望を味わうことになる。 夢を追うということは、実際にはかなりシビアなことだと感じています。 進めば進むほど残酷な現実の前に辛い想いを重ねていく。そうと承知した上で、押し潰されたり疲れ果てることなく、更なる夢を追い続ける―― そんな男なら、次元の友人として相応しいかなと思うのです。頑張れカルロ!(^^)←鬼作者 そういえばこの話、酒の描写にずいぶんと力が入ってしまいました(笑) 読んだ後に酒が飲みたくなったと言って貰えたのも嬉しかったですv |
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19 | 「イミテーションは夜の幻」 | Club Mercury (Gift 小説) 管理人:みゆさん >>読む? | 2003.09.02 |
いただいたイラストにテキストを書く、という初めての経験でした。 大ファンであるみゆさんのClub MercuryでキリバンをGETした喜びのあまり「テキストを付けさせていただきます!」と言ってしまったものの、気負いが大きすぎて必要以上に苦労するハメになりました(笑) このイラスト本当に大好きで今でもPCの壁紙にしてるんですが、ウインドウを立ち上げてイラストの一部が隠れると、彼らの表情が微妙に違って見えたりするんですよ。で、想像がどんどん膨らんだためにワンシーンに納まらなかったのですが、それもかえってパースリっぽい感じになってよかったかなぁ〜なんて今となっては思いますv ルパンと次元がどんなコンビネーションを見せてくれても大喜びな私ですが、やっぱり楽しそうな彼らが何より基本なのです(^^) |
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18 | 「OFF」 | Fellows (いつものルパン) >>読む? | 2003.08.30 |
既に何度も公言している通り、前月のオフ会でドライブしたときの様子を元ネタにしたお遊び話です(^^) だってねぇ・・・その時のメンツ、直後に発行された公式マガジンのキャラ診断で見事にルパンファミリーとしてハマってたんだもの。改めて記しますと、ルパン=なばさん@ドライバー、次元=みゆさん@助手席、不二子=やっちさん&五右衛門=kon(共に後部座席)でございます。そりゃぁ「ネタにしなさい!」という天の声に違いありません(笑) 執筆時は虚実取り混ぜるのが難しくて何度もやっちさんに監修していただきました。でも書いていてとっっても楽しかったですv もちろん脚色は加えてますけど、状況・ノリ・会話の内容どれをとってもほぼ実話。ルパンたちと大きく違ったところといえば、その時の我々はほとんど初対面だったことですかね(爆) しかしこの疑似ルパンファミリー、このご縁をきっかけに様々なオフ会やコラボをご一緒させていただくことになりました。あれから1年半が過ぎた今も、ルパンが引き合わせてくれた大切なお仲間と共に、格別思い入れの深い作品です。 |
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17 | 「reverse」 | Fellows (いつものルパン) >>読む? | 2003.07.30 |
前月に載せていただいた「sympathy」のルパン・五右衛門サイドを書いてみました。 きっかけはMさん宅の新ル99話レビューにおいて、(次元の決闘に対しての)五右衛門はどうしちゃったんだろう?という疑問(笑) それと、ルパンって、不二子のことは開けっぴろげに心配してみせても、相手が次元だと意地を張ってしまいそう・・・なんて妄想もプラスしてます(^^) ルパンにとっては八つ当たりと暇つぶしのからかい。そんな不真面目さや呑気さが五右衛門を刺激するのは容易に想像できますが、逆にそのストレートな真剣さが、ルパンの神経を逆撫ですることもあるでしょう。 互いに命を預けられるほどの信頼と、些細な原因で一触即発になる緊張と。ルパンと五右衛門は、そんな両極端の間をいとも簡単に往復してしまいそうです。それが二人の関係における魅力のひとつですね。 |
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16 | 「逢瀬」 | Inside Cheap ※URLは申請制のためCheap Thrillより手続きしてねv (いただき物の館 3周年祝いモノ) 管理人:なばさん |
2003.07.15 |
初めてアサッテ方面にチャレンジした作品だったりして(^^; や、実質はお読みくださる方々の想像力に託しているんですけどね(笑) とかくアサッテ方面というと、ソッチの描写か恋愛的心理に重点を置くのが普通でしょう。けど、どちらも出来るだけ書かない話にしたかったんです。いやはや、サービスの悪いヤツで申し訳ない。 例えば“「標」の中では幼馴染みという設定です”というのと同様に、“ここではアサッテな設定です”というだけで、極力、普段の彼らと同じに書いてみたかった。いかにもそーゆー仕様であるより、そのほうが私的にはどきどきしちゃうんですが・・・そんなのって私だけですか?? でも、アサッテであることを前提に交わすやりとりは、いつもより意味深に膨らませることが出来て、考えるのも書くのも楽しかったです。・・・まぁ・・・年に1回くらいなら・・チャレンジしてみるのも悪くないか・・・な?(^^) |
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15 | 「sympathy」 | Fellows (いつものルパン) >>読む? | 2003.06.30 |
この年の正月、私は風邪っぴきで独り寝込んでおりました(泣) 親戚宅で年を越す予定をドタキャンしたため、正月らしいご馳走どころか食物自体がないという非常事態。すぐ向かいにコンビニがあるので飢える心配は無いんですが、熱は高いし食欲もなく。ようやく空腹に折れて買い物へ出たときは、熱のせいだか空腹のせいだか判別できない目眩でふらふらに・・・。 ええ、モノカキは転んでもタダじゃ起きません。この役回りを誰にどう当て嵌めてやろうかと半年狙ってました(笑)。 いやぁ〜痩せ我慢が似合う男ですよね、次元さんってばっ(^^; 次元と不二子も書いてみたい組合せでした。やっちさんの陰謀で読者の方があらぬ方向へ誘導されかけたようですが(笑)、そーゆー関係はナシで、ルパンを挟んで程良い緊張関係(笑)であってほしいですv ひとつ残念だったのは、初めてタイトルに英語を使ってしまったこと。共振・共鳴といった言葉を探したんですが、ピッタリくる日本語が思いつかなかったんです。。。 |
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14 | 「長い夜」 | Fellows (The Game) >>読む? | 2003.05.30 |
ゲームに銭形警部を登場させたかった。 この話はコレに尽きます(笑) 銭形を書くとき、その有能さと今一歩の詰めの甘さをどう描くかが悩ましいところです。本人は必死なのにどこかコミカルという部分も出したいし。格好良すぎてもドジすぎても何か違うと思っちゃうので、難しいんですよね。 カリ城のように部下たちに慕われる警部もいいけど、やはり銭形には孤独が似合ってほしくもあり(笑)。周囲への心配りも、いざルパンのこととなると頭が一杯になって暴走してしまう――そんな銭形警部が好きなんですよv 一方、かろうじて銭形をかわしたものの、遊びが過ぎて逃げるのもままならないルパンたち。こんなときの次元や五右衛門(いれば不二子も)、銭形よりルパンの方へ矛先を向けがちですよねぇ(笑) 余裕があるんだか切羽詰まってるんだか(どっちも大差ないような?)、そんな彼らを書くのも楽しかったです(^^) |
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13 | 「囮 (番外編) 〜標〜」 | Fellows (いつものルパン) >>読む? | 2003.04.30 |
若い頃の次元とカルロのやんちゃっぷり(笑)が見たい・・・という(物好きな)やっちさんのお言葉にノセられて考えた話です。 とはいえ、「ルパンと関わりのない次元」を書くのはどうも気が乗らず、しばらく保留(=放置)しておりました。そんなとき、とあるチャットで「ルパンが出なくても存在が感じられればいい」と某ルパンスキーさんたち(笑)が仰ったのを聞き、次元単独であっても、その中にルパンの存在が見える話ならチャレンジしてみたいかな・・・と思ったんです。 そんなわけで、ここでは二人が幼馴染みであるとの設定にしてみました。(個人的にはこだわってません ^^;) たまたま前の後日談で、若い頃の次元が「射撃練習か、バーで飲んでるか、映画館でそっくり返ってるか」だったとカルロに言わせていたのを利用してみました(笑)。そして話の縦軸にしたマフィアの抗争は、この時点では深く考えてもいなかったのに、次の「囮 II」で(結果的に伏線として)使っちまうんですから、リサイクルの達人と自負しておりますわ(高笑) ちなみにこの当時のルパンはどうしていたかというと・・・関わる相手とことごとく上手くいかなくて、ジレンマに陥ってるような気がします。だってTVシリーズでも、昔騙されたとか出し抜かれたって話が時々ありますもんね(笑) |
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12 | 「証」 | Club Mercury (Gift 小説) 管理人:みゆさん >>読む? | 2003.04.17 |
リクエストを伺って書く、というのは初めての経験でした。 いただいたお題が「ルパンと次元の喧嘩→仲直り」。日常の喧嘩話にしようかとも思いましたが、差し上げる相手が「あの」みゆさんですから、何か捻りを加えねばと(笑)、お仕事話にしました。ここまで10作以上もルパンたちを書いていながら、仕事本番の話はこれが初めて。 喧嘩中なので、一人仕事にもう片方が助太刀に入るとか、ぎくしゃくしながら大成功とかも考えたものの、月並みなやりとりしか思いつかず。何と言っても痺れるほどの相棒っぷりを書いて進呈したくて、精一杯頭を絞った挙句、あんな話になりました。 結晶構造によって屈折率の違うダイヤは存在しますが、透明度が落ちるため実際には宝石にならないようです。ただ、職人のカット技術が価値を高めるのは事実なので、そんなダイヤがあったらルパンの獲物に相応しいだろうと思いました。ルパンって職人好きですし(笑) 彼自身は職人にはなれないから、憧れもあるのかもしれません。反面、満足のいく仕事さえ出来れば名を残すことなどこだわらない職人気質は、まさしく次元のものですよね(^^) 自分の書いた話にイラストをつけていただいたのも初めての経験で、その感動も忘れがたい思い出ですvv |
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11 | 「留守居役」 | Fellows (The Game) >>読む? | 2003.03.20 |
見方によって様々に変わるテキスト、というのを書いてみたいと思っていました。(今でも思っています ^^) 思いつきは、「もしもルパンたちのアジトを覗き見したら」というものです。誰の思惑も、こっそり行われていることも全く知らなければ、(素人目には)どの程度のことが理解できるだろうかと。 描写した「目に見える状況」をどう解釈するか、「水面下の駆け引き」をどう想像するかによって、本当の勝者は誰なのかが変わってしまう――そんな幾通りもの楽しみ方が出来るテキストを理想に、試みてみました。 果たして試みの結果は・・・どうだったんでしょう? おおむね好意的な反応をいただきましたが、実際は大多数の方が戸惑われたかもしれませんね。こういった実験作の場合、せめて「わけわかんないけど面白かった」と感じていただけるテキストを書かなくてはと反省(^^; 自分の中では、数パターンの解釈を用意して書いていました。いろんな読み取り方が出来るように、思わせぶりな描写を散りばめるのは、難しかったけど楽しかったです。お読みいただくときは、どうぞ気楽に、テキストそのものがゲームであるように楽しんでいただけたら嬉しいですv そうそう、この話の最大のテーマ?は「不二子ちゃんを登場させること!」でした(笑)。一度はゲームに登場させたいと思っていたので。・・・しかしFellowsでの拙作にまともに登場したこと自体、これが初めてだったようで(爆) |
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10 | 「チャンバラごっこ」 | Cheap Thrill (Gallery いただきものコーナー) 管理人:なばさん | 2003.03.01 |
子供たちが五右衛門の真似をして遊んでいる。 ―― と、なばさんがサイトの雑記コーナーに書かれていました。その様子の可愛いこと、微笑ましいことといったら! 感想をご本人にお伝えしようと、「もしルパンたちがその様子を見たら〜」と考えていたところ・・・いつの間にかお話が出来上がってしまったほどです(笑)。なばさんへ強引に送りつけてしまいましたが、快く受け取ってくださって嬉しかったです(^^) なので、作中に登場する子供たちの描写は雑記の実話からそのまま頂戴しました。ルパンたちだって思わず頬が緩んでしまうというものでしょう。五右衛門と少年たちという組合せもイイですよねv 本当はお母さんであるなばさんご本人も、ルパンたちと接触させて差し上げたかったのですが、その結果どうなるかを想像していたら・・・あんな結末になってしまいました。なばさん、ごめんなさい〜(陳謝)。お話の中でくらいルパンに抱きつかせてあげればよかったかなぁと、ちょびっと反省しております(笑) |
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09 | 「特別な日 〜バレンタイン編〜」 | Fellows (いつものルパン) >>読む? | 2003.02.10 |
五右衛門、次元と続いたら、残るは当然・・・とハナから決めてはいたのですが。 しかしルパンの一人称ってのは難しい。本音を見せないヤツの一人称なんてどうやって書けばいいんだぁ〜(笑)。自分の思い描くルパン像が揺らいでいた時期でもあり、ルパンらしさとは何なのかと自問自答を繰り返しました。最後は開き直っちゃいましたけどね。(今でもそうですが 誰が誰にチョコをあげるかという最大のミステリ(爆)は、不二子→ルパンという最もノーマルなハズのパターンが一番驚かれたようです。まったく日頃の行いがモノを言いますねぇ。このシリーズのコンセプトである「似合わないシチュエーション」は、ルパン「が」チョコを配ることだったのに、そちらは皆さん予想できた模様なのが可笑しかったです。 ルパンのバレンタインなんて、前二作と比べて当たり前すぎる組合せでしょうか。ただこのイベント、義理と本命が交錯するのが面白いところで、その辺がルパンに向いていると思うんですよね。 そうそう、作中に登場した「ピーナツ入りのハートチョコ」への反響が大きかったです。みなさん懐かしいのね(笑) |
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08 | 「開店祝い」 | PIN-SPOT※休止中 管理人:鈴藤
初さん ※Fellowsのいただきイラストからもご覧いただけます |
2003.02.04 |
タイトル通り、サイト開設祝いに差し上げたものです。鈴藤さんはFellows初投稿のときから感想をくださって、初心者の私を大変励ましてくれました。そのお礼を込めて書かせていただいた作品です。 次元スキーの鈴藤さんに喜んでいただけるお話を・・・と頭を捻っていたら、タイトルが浮かぶと同時にすらすらと書けてしまいました。いつも最後までタイトルが決まらない私にしては珍しいパターンですね。なんということもない短い話で、定番とも言えるやりとりですけど、彼らのさりげないワンシーンが描けたことに自己満足できた思い出があります。欲を言えば、銭形さんも名前だけでなく登場させてあげたかったんですけどね(^^; 差し上げた後、ムリヤリおねだりして作品のイメージイラストを描いていただいちゃいました! 「PIN-SPOT」は残念ながら休止中ですが、鈴藤さんが充実した実生活を過ごされますよう、陰ながら応援しております |
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07 | 「囮 〜後日談〜」 | Fellows (いつものルパン) >>読む? | 2003.01.20 |
ゲストキャラのカルロが有難くもご好評をいただき、「あの後はやはりルパンとの直接対決(イヤミ合戦)だよね」なんて冗談をやっちさんと交わしていたら・・・なんと後日談が出来てしまいました(笑) 敵以外でルパンたちに絡む青年キャラって少ないよなぁ〜と以前から思っていたので、前作ではただ血の気が多い名無しの青年だったカルロの甥っ子に頑張って貰いました。生意気で腕も悪くないけど、まだまだ青いジョン。しかし百戦錬磨の顔をしたルパンたちにも、そんな青い時期はあったハズ。次元の場合、そういった頃の一コマにカルロや映画も含まれているだろうとの妄想をプラスしてみました。センチメンタルになり過ぎずにさらりと深く表せたらと思いつつ。 私は大抵の場合、頭に映像を浮かべて書き起こすのですが、中でもこの話は映像として楽しめるように書きたいと意識しました。映画みたいとの感想をいただけて嬉しかったです。 そして! 私自身にも、池本さんからイメージイラストをいただくという嬉しい後日談が!! どうぞその素敵イラストを堪能してくださいvv |
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06 | 「うつろえど」 | 盗怪道祭景
(盗祭展覧会 小説の部) ※Fellowsの差し上げものからもご覧いただけます |
2003.01.01 |
ルパン小説を書き始めて間もない頃ながら、やっちさんのお誘いに乗って恐れ多くも和祭りに出品。しかし思い切って参加したお陰で他の方々と交流するキッカケが出来て、とても感謝しています。 「和」がテーマなので時代劇仕立ても考えたものの、今を生きる彼らの視点から、日本の工芸品や埋もれた歴史の一端に触れる話にしました。工芸品に関する記述は、普段なら必要最小限に抑えてしまうところ、和祭りという舞台があったので煩いほど書いてしまいました。記述したほとんどは博物館などで実際に見た工芸品でして、私自身がそれらを目の当たりにしたときの感動をお伝えしたかったこともあります 話の中では、当然の如く解説役となった五右衛門に、文化や歴史を織り交ぜた謎解きをしてもらいましたが、なによりも彼に託したかったのは「和の心」でした。今日まで私が書いた作品で、侍としてのキャラクターを最も活かすことの出来た話かもしれません。 そして“うつろえど・・・”なのはルパンたちもまたしかり。謎解きからラストにかけては、稚拙ながらも様々な事柄を濃く深く詰め込むことが出来たと思っています。 |