贅沢かもしれないけど

| (ルパン三世) | コメント(0)

早速ですが、DVD-BOXはご覧になりましたか?
私は発売当日GETできたのになかなか見られなかったんですが、ようやく制覇いたしました! 最初はやはりマモー編(「vs複製人間」)を再見して、まず画像の美しさに感動。だってどこでレンタルしてもテープの状態がひどかったですからねぇ・・・(^^;
それにしてもマモー編は、ストーリー・キャラクター・見せ方と、どれをとってもよく練られていますよね。他の何ものでもない「ルパン」の世界。単純にエンターテイメントとしても楽しめれば、いくらでも深読み出来ちゃうところがスゴイ。何度見ても飽きるどころか新たな発見があり、また他の方の感想を伺うことによって更なる見方が広がりますvv
私は絵についてはあまり語れないけど、みんなの表情もすごくイイんですよね~♪
と、マモー編について喋っているとキリがないのでこのくらいにいたします。
しかしあと一本でもいいから、このレベルの新作を観たいなぁ・・・。

さて、今回のDVD-BOXのもうひとつの楽しみは、未見として残っていた「風魔一族の陰謀」と「パイロットフィルム」でした。ようやく見られたという喜びと共に、アニメ作品で未見のものがなくなってしまった寂しさもちょっとあります。

その「風魔一族~」、私が大学生の頃に映画館で上映されていました。実は私、どの映画もリアルタイムだったもかかわらず、なぜかひとつも映画館で観たことがありません。今思えば本当に惜しいことをしました。なかでも「風魔一族~」のときは上映場所のチェックまでしたことを覚えています。なのに見なかったわけは、やはり声優さんが違うと知ったからでした。
同じ理由で、どれだけの人がこの作品を見なかったでしょう。
昨年になって改めてルパンの全作品を見直したものの、やはりこれだけは後回しになっていました。作品としての評判がいいことは聞いていたので、いずれレンタルするつもりではあったのです。そのうちDVD化が決まったため、手元に届いてからのお楽しみとなりましたが。
前置きはこの程度にして――文句なしに面白かったですvv
それに、カッコイイ五右衛門がやけに嬉しい今日この頃(^^)。(ただ所々、刀の握り方がバットみたいなのが気になっちゃうけど)
声については覚悟していたものの、やっぱり最初はぶっとんでしまいました(笑)。それでも10分程度で割り切ってしまえたのは我ながら驚きです。ルパンより次元に慣れ難かったのが意外でした。万丈さんもイイお声なのになぁ~。ルパンはすでに免疫が出来ていたのかもね(苦笑)
しかし耳に馴染んでいないために、とっさの叫び声などは誰のものなのか判断つかないこともしばしば(笑)
噂に聞いていたカーチェイスもハチャメチャで楽しい。マモー編とはまた違った感じのルパンチックさで痛快でした。運転手が次元なのは、旧シリーズよりむしろパースリ的?(笑)
何よりルパンがイキイキしていてよかったv あぁ~、こんなルパンを毎年見たいぃ~!

「風魔一族~」の後に特典ディスクを見たら、オープニング(カリ城)のルパンと次元の声がやけに懐かしく感じてられてしまったり(笑)
しかし「パイロットフィルム」では、同じ声優さんでも別の人みたいですよね。まぁパースリの後で旧シリーズを見たときでも戸惑うことがあるくらいだから当然なんですが。
違うのは声そのものだけでなく、雰囲気も大きいのだと思います。特に新シリーズからパースリに至って声優さんが滲ませる雰囲気や呼吸となると(私にとっては)単に耳慣れるというだけの問題ではなく・・・今これと同じキャラクターを求めるのは(たとえ同じ人であっても)不可能だとわかっています。
違いを否定するのではありません。違う人だからこその魅力や発見もあります。
ただそれはそれとして、「あの声」でも聞いてみたい!と思ってしまうのは仕方のないことかもしれません。

そして「バビロンの黄金伝説」。
他2作と比べるとちょっと残念に感じる作品ではありますが、やっぱり私はこの軽さも好き(^^)
とりわけ、後半で金塊を掘っているときのルパンと次元のやりとりは最高に好みvv この辺りは脚本の大和屋さんらしさを感じる会話です。ロゼッタ婆さんも割と好きで、これは浦沢さんらしいキャラ造詣でしょうか。それから列車で襲われて逃げまどうシーン、パースリっぽい動きの良さがいいなぁ~♪
あと、「バビロン~」がこのBOXに入ることで、ルパンのジャケットカラー3色が揃っているんですよね。内容ももう少しパースリらしければいいのにと思ってしまうけど。
でも各ジャケットカラーの作品が、必ずしもそのシリーズを代表するような話になってるわけじゃなく、あまりシリーズにこだわるのは無意味なことかもしれません。
「ルパン」でさえあれば、それだけで・・・。

このDVD-BOXの面白いところは、いろいろなルパンが観られることでしょう。
どこかで「これらの作品を組み合わせて販売する意味がない」といった評を読みました。たしかに「ルパン三世(vs複製人間)」とその付録という見方もできますけど、私はこの組み合わせがとても興味深かったです。
これにはテレスペ以前のルパンの歴史がダイジェスト的に詰まっているように思えます。
そもそもの始まりとなった「パイロットフィルム」は、「ルパン」という作品の生まれた時代と原作の雰囲気が漂っていますし、TVシリーズが行き着いた形を(ある意味で)象徴する「バビロン~」、見た目は旧シリーズながら新しいルパンの姿を模索した「風魔一族~」・・・。
(「カリ城」はいうまでもなくルパンの歴史的名作ですが、独立した作品の感が強いので、これらと別枠なのは正解かもしれません)
予告編やオープニング&エンディングが揃っているのも、「ルパン」の歩みを一覧できてイイ。「念力珍作戦」の異色さに爆笑したりね(^^) ←そういえばコレは未見なんだなぁ。アニメじゃないけど。
「ルパン」が好きだ!ってことを再確認し、いろんな「ルパン」があることを認める一方で・・・思っていたより「ルパン」にこだわりを抱いている自分を感じたDVD-BOXでありました。

ところで、ここから話はがらりと変わります。ついてこれない方、申し訳ありません。(^^;
高校から大学生の時期、私は海外の映画やTVドラマにハマっていました。当時は海外ドラマのブームでもあって、「ジョン&パンチ」、「エアーウルフ」、「マイアミ・バイス」、「こちらブルームーン探偵社」などなど見あさったものです。
なかでも大好きだったのは「ナイトライダー」と「特攻野郎Aチーム」。
奇しくもこの2本の傑作選がDVD化されることになり、長い間待ち焦がれていた私は狂喜乱舞しておりました。値段もお手ごろでしたし早速予約しようとしたら、仰天の事実が明らかに・・・!
日本語の吹き替えが入っていないというのです。
映画は字幕で観ても、TVドラマの場合は日本語の吹き替えで聞いているのが当り前です。事情があるのかもしれませんが、その声とやりとりを愛して慣れ親しんでいたものにとって、あまりに配慮がなさすぎやしませんか?(怒)
原語版の声もそれはそれで好きです。理解できなくても、原語ならではの雰囲気を楽しむのもいいものですしねv
それでも・・・吹き替え版は私にとってどーしても外せない。日本語だからという理由ではないのです。あの声音で、あの口調で、あの呼吸で会話を聞きたい。良し悪しの問題ではなく、ただ、好きだから。
幸い「ナイトライダー」はスカパーで放映が始まりました。もちろん2ヶ国語で。それをうきうきと録画しつつ、KITT(キット/主人公の相棒である人工知能スーパーカー)の可愛さにめろめろになっています(^^)
「Aチーム」もスカパーで放映してくれないかなーvv
・・・というわけで、結局、DVDの予約は止めてしまいました。
あれほど待ち望んでいたというのにね(苦笑)
【追記】その後この2作品はDVD-BOXが吹き替え付で発売されました! 嬉しかった~~。こちらはもちろん購入しましたよ♪

台詞や会話は、文字にしてしまえば同じです。(原語と字幕、吹き替えでは違うけど)
文字書きの私が声や口調、呼吸にこだわるのは変かもしれません。そこまで微妙なニュアンスを表現できる技術もないし(苦)
でも、会話好きを自認する私にとって、それがなければ楽しさは半減してしまうんですよね。

コメントを送ってください

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://k-kon.sakura.ne.jp/mt427/mt-tb.cgi/200