新選組が野球チームだったなら

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なんでこんなことを思いついたかと言いますと、キッカケは一通のメールでした。
先月からの再放送で「組!」を見始めてくれたMさんが、第一話放映の後で「左之助が気になる」という感想をくださったんですよ。

え?オダジョファンのMさんが何故に左之助??

いやそりゃ左之助だってイイ男だけど第一話での登場はわずかだし。一体どこがMさんの心を捉えたのだろうと気になって考えてて...、ふと思い至ったことがあったのです。

そうか!左之助は岩鬼キャラなんだ!!

ドカベンの岩鬼が大好きなMさん、なるほどーと私も新発見した気分になりまして、そういえば試衛館メンバー+斉藤でちょうど9人だよなぁと思ったら、野球チームを連想せずにはいられなくなりました。(また本ブログではニーズの少ないこと確実な発想を...;)
子供の頃はソフトボールに夢中だった私。父がいた草野球チームのスコアラーをしていた時期もあり、プロ野球・高校野球はもちろん「ドカベン」「キャプテン」などのアニメや漫画も見ていた元野球ファンです。野球のポジションや打順ってキャラクターの個性で決められるところがありますから、もう楽しんでチーム編成を考えることができました(^^)
ちなみに、プロや学生ではなく社会人野球のイメージです。どうでもいいですが。

それでは以下、新選組・野球チームのレギュラー・ラインナップです。
(注:ドカベンのキャラとは何の関連性もありませんよ)

 1番 ライト 藤堂平助
 2番 ショート 斉藤一
 3番 サード 沖田総司
 4番 ピッチャー 近藤勇(キャプテン)
 5番 センター 原田左之助
 6番 レフト 永倉新八
 7番 ファースト 山南敬助
 8番 セカンド 井上源三郎
 9番 キャッチャー 土方歳三(副キャプテン)

まず最初に決まったのが、トシのキャッチャーです。なんたってチームの頭脳で司令塔。ボール気味の球を捕球でストライクに見せたり、敵のバッターをえげつない囁きで揺さぶるなども得意かと(笑)。ピンチだろうがビシバシ皆を叱咤してぐいぐい強気なリードで攻めてくれます。マスクの下からアイコンタクトで守備陣に指令を出すなんて芸当までしそうです。それに、最終的に身体を張ってホームを守るのはこの人だと思いますしね。
そんなトシとバッテリーを組むピッチャーは当然勇さんです。やはりチームの顔ですし、この人の豪腕にチームがかかってます。打つと手が痺れるような重い球を投げるイメージです。小細工は苦手ですがそこは女房役が有無を言わせずリードしますし、一方でここは直球勝負したいとなれば頑として主張を通しそう。そんなとき皆はこの人を信じて任せるのみ。信頼を預けるに相応しい人でもあります。
そうなると、次に花形のポジションということでサードに総司。控えのピッチャーも兼ねているってことで。「なんで私に投げさせてくれないんですかぁ~」と駄々をこねる様子が目に浮かびます(笑)。速球と大きく曲がるカーブに自信を持っているけどちょっと粗っぽい...ピッチャーとしてはそんなタイプですかね。
セカンドは気働きが出来る人というイメージがあるので源さんに。目立たない動きの多い地道なポジションながら、堅実にダブルプレーを決めてくれるでしょう。荒技が得意な顔ぶれの中で貴重なメンバーです。これで古参の天然理心流四人組の守備が固まりました。
ちょっと迷ったのが山南さん。後で述べる打順もそうですが、何でも出来そうでいて案外"これ"って位置が定まりにくいんですよ。しかしファーストは合っているんじゃないかと思います。右方向の守備位置はどうしても地味ですけど、ファーストが頼りないと敵の出塁を許してしまいますから。バッテリーの次にボールが集中するポジションでもありますしね。
そしてショート。ここは守備範囲が広くてフットワークの軽さや強肩も必要な上、三遊間・二遊間との連携もあり、小技もできて頭の回転が良くて...そんな器用で多才な人このメンツに居るか?と思ったら――居ましたよ斉藤が。これはピッタリじゃないでしょうか。実力が伴うのはもちろん、どんなプレーもやってのけそうです。
これで内野陣が決まりましたが、このメンツを揃えたのにはもうひとつ理由があります。マウンドに集まるメンバーなので、密談向けの顔ぶれにしました(^^;。必要とあらば汚い作戦だろうと相談して実行に移せる人たちです。

ということもあり、外野を守るのは作戦会議に向かない人たちになりました。しかし抜かれれば後ろはありませんから、「オレに任せとけ!」的な人たちでもあります。
まずレフトは永倉。総司・斉藤の後ろを固めるのにふさわしいでしょう。三遊間を破った強烈な当たりを猛ダッシュで捕らえてセカンドランナーをホームで刺すとか、とても頼りになる感じですね。
センター・左之助は派手なパフォーマンスが似合いそう。観客に向けて諸手を振ったり、ポテンヒットになりそうなところをダイビングキャッチしたり、ホームランになるべき打球をジャンプや塀によじ登って捕ったりして人気者になるタイプかな。
ライトの平助は、普段は自信なさげでおとなしそうだけど、舐めてかかるとライトゴロなんて恥ずかしい憂き目に遭います。いざというときにはイチロー並みに目が覚めるようなレーザービームを放って、皆を驚かしてくれるのではという期待もありますね。

そんな感じで、実は守備の方は案外カンタンに決まりました。
難航したのは打順の方です。だって強打者揃いですから、誰がクリーンナップを打ってもおかしくないですもん。
しかし1番の平助は即決でした。「魁先生」と異名を取った平助ですから、ここでも斬り込み隊長を務めてもらわねばなりません。何が何でも出塁するというがむしゃらさもイメージにピッタリです。
2番は斉藤に任せます。バントからヒットエンドランまで幅広くこなしてくれるでしょう。バッターボックスに向かう途中でトシが呼び止めて、あれやこれや作戦を授けてる絵も浮かびます。そんなときトシは意味ありげに敵の守備陣へチラチラ目線を送り、一方の斉藤は無表情に頷くのみで、敵を無駄に惑わしそうですね。
クリーンナップは、総司・勇さんと左之助を選びました。とにかく小技不要で余計なことなど考えずにガンガン攻めていけという顔ぶれです。間違いなく長打力もありますし。迷ったのは左之助で、十番組長としてしんがりを務めることが多いため9番も考えましたが、打順の場合は巡るのでしんがりの意味がないかと止めました。
6番は迷って永倉に決定。実力に対して打順が低いですけど消去法です。それに左之助から引き継ぐことになるのも、このコンビとしていい形ではないかと思いまして。どちらが5番向きかというと左之助なので、永倉には一歩引いてもらいました。
7番は山南さん。これが一番悩まされました。いくらなんでも打順が低すぎるとファンからお叱りを受けそうですし、私自身もそう思います。でも大舞台で緊張するタチだから、クリーンナップ向きじゃないんだよなあ。1・2番というタイプでもないし。こなせないわけじゃないんだけど、それぞれの役割に嵌らないんですね。ただ、敵の守備陣がクリーンナップの後も気が抜けないのは確かですよ。
8番の源さんは、2番とどちらにしようか迷いました。守備のときと同じで、つまりはそういうキャラクターなんですね。そしてやはり守備と同様、意外に斉藤との共通点があることに驚きました。2番を譲ったのは力の差もありますが、足の速さと体力で敵わないかなと...。あ、そういう点でも1~3番は年少組が固めてますね、偶然ですが。
9番はトシ。これも悩みましたよ。しかし本人もドラマで「表舞台は苦手」と言っていますし、自ら派手に活躍するより全体を見回して指示を出す役回りを好むでしょう。それに9番が打席に立つ頃には試合がある程度進行しているので、状況に応じた打ち方ができると思います。

以上、レギュラーナインの発表でしたがいかがでしょうか?
せっかくなので、選手以外の面々も以下に紹介しましょう。これ以外の隊士たちは控え選手ということで。

 監督: 松平容保
 コーチ: 広沢富次郎、秋月悌次郎 ※会津藩公用方
 マネージャー: 武田観柳斎
 敵情視察担当: 山崎丞
 スコアラー: 尾形俊太郎
 経理担当: 河合耆三郎
 トレーナー兼主治医: 松本良順
 応援団長: 島田魁
 応援団女性代表: 沖田みつ
 応援団旗持ち: 尾関雅次郎
 世話役: 八木源之丞
 オーナー: 徳川将軍家

こんなところでしょうか。ヒネリがないですけど...(^^;
監督やコーチは試合中の指示をほとんど出さず、選手たちの自主性に任せているイメージで。実際に仕切ってるのは副キャプテンで、相談役が山南さんですが、試合の流れを左右する局面ではキャプテンの判断を仰ぎます。
応援席にはふで・つね・のぶ・ひでたち女性陣や周斎先生・彦五郎さん・捨助たちが。対戦相手はもちろん長州・薩摩・土佐などの各チームです。とくに長州チームとはすげえ泥仕合になりそう...というより乱闘か?(笑)

しかしこうして違った視線で見ると、また興味深いことが見えてくるものですね。
ファーストの山南さんを筆頭に右翼側から人が欠けていくのも、致命的弱点には至らずとも敵の出塁を阻めなくなるし、サードが欠けたフォローをショートが担うとか、外野が抜けて長打を許しやすくなるとか。もちろん控え選手が代わりに入るわけだけど、先任と比べての力不足や、アイコンタクトでの連携などは望めませんからね。島田を応援団に回したのに深い意味はなかったんですが(単に向いてると思っただけ)、こうなると最後の箱館遠征における主力選手はトシだけで、長州・薩摩・土佐の連合チームを相手にしなきゃならないわけか...。まさしく孤軍奮闘、こりゃ勝てねえわ(涙)
いやいやいや、こんな遊びの企画でそこまで考えることないんだってば! 彼らが楽しく(そして彼ららしく)野球している様子を想像できればそれでいいんですから。まったくもう。
野球チーム・新選組では、皆それぞれ体力の限界まで現役で頑張ってくれるでしょう。
.........。
さらにどーでもいいことですが。
社会人野球ってことは、皆、普段の顔はサラリーマンなわけですよね。それもまた別の意味で美味しいかも...。いやもう完全にパラレルと化してますけど、新選組の話って結局は悲劇になっちゃうので、パラレル世界に救いを求めたくなる心理もあるんですよね~。

...とまあ妄想はこのくらいにして。
「組!」の再放送に合わせたDVD鑑賞も相変わらず続けています。
当初は週1で感想書くつもりでしたが、やはり先を知っていると観たところまでを書くのが難しくて...。初見の方にはできるだけ観たままを感じて欲しいし。また新たな発見もありましたので、感想はいずれ改めて書きたいと思います。
しかし私はどうも近藤・土方・山南・斉藤に視線が行ってしまう傾向があるようです。他のメンバーも大好きなんだけど、やはりこの4人が内面に抱える複雑さや互いの関係性に興味があるんだなあ。何度も観てるのに。ホント「組!」を観るときは目がふたつじゃ足りませんわ(^^;

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そもそも左之助贔屓だった(と言ったところで僕の中での新撰組というと望月三起也の「俺の新撰組」に集約されちゃうんですが・苦笑)僕にしたところで三谷版新撰組においてはやっぱり土方を中心にした辺りに興味が集中(僕の場合は特に山南)しちゃいましたから、そもそもあの作品はそういった構造なんだとは言えるんじゃないですかね。
原田(岩鬼ポジション)ってのはやっぱり魅力的な個性なんですけど「それはそれとして」というのか、メインディッシュはどうしても土方周りって感じのような。

> 魅力的な個性なんですけど「それはそれとして」というのか
ははあ…、なるほど確かに。「個」としての魅力はそれぞれあるんですけどね。
三谷版新選組の中心軸はあくまで近藤・土方コンビなんですよね。新選組を外からの視点で見れば表舞台担当の勇が前面に出ることになり、内部から目を向けると裏側担当の土方が矢面に立つわけで。だから内側の人間関係はどうしても土方メインになるし、そうなれば自然に山南・斉藤が浮上してくると。(総司と源さんは居て当然な存在なので、人間関係という視点では影が薄くなるから)
ところで池本さんオススメの「俺の新撰組」、漫画喫茶で探してるんだけど見つかりませんねえ…(^^;

待ってました~v
こういうもしも企画、ホントに面白いですね♪
野球のポジションって、それぞれ個性的で、各人には向き不向きがあるだろうと(素人考えでは)思うので、それに当てはめていくのって、そのキャラを再度考察するきっかけにもなりますよね^^

まずはバッテリーとセカンドが、私の予想通りだったのが嬉しいですvv
セカンドは内野の要って感じしますよね。ピッチャー・キャッチャーともやり取りが多いし(牽制とか)、信頼できる源さんにピッタリだなぁと思います。
その他の人たちも、konさんの説明にとても納得しちゃいました。花形サードが総司ってのもイイですねぇv←昔からサードに目がない人(笑)
左之助が外野でファンサービスしてる姿、思わず想像してニヤニヤしてしまいました。楽しそう!左之助がいるなら、球場まで足を運んで観たくなりますねv

とても興味深かったのが打順。山南さん、意外に下位と思ったら、なるほど!
かつての宴席で緊張して、本領発揮できなかったことありましたもんね^^ そんな所が、人間らしくて素敵だなと思ったり。

相変わらず左之助いいよな~と思いながら観ている私ですが、やっぱりお二人と同じように、関係性という意味では近藤・土方方面に注目しちゃいます。一番ドラマチックだし、複雑で深みがあるのはこの周辺ですものね。
私にとって左之助は、今のところ清涼剤的な存在なのかもしれません(笑)

えへへ、お陰様でもしも企画やっちゃいました(^^)
キャラ再考察のキッカケ、というのは本当にそうですね。当初はそんなつもりじゃなかったんですけど、結果的に興味深い発見があって実に面白かったです。他にも何かないかなあ(笑)

バッテリーはまあ不動としても、セカンド同じでしたか! 嬉しいな♪
セカンドは派手でない分、しっかりしたまとめ役が出来る人を配置したいポジションですよね。源さんならバッテリーが浮き足立つようなことがあっても諫めてくれそうです。
サードはもちろん左之助も考えたんですけどね~。新選組の花形はやはり総司なので。どちらにしても“難しいこと苦手”でもほぼOKなポジションというか(^^;。左之助は中心からちょっと離れたところでノビノビやってるのが似合いそうですしね。

山南さんは完璧に見えて案外スキだらけなとこがあるんで(仰る通りそこが魅力でもあり)、自分が中心に立たない方が活躍できると思うんですよ。…というのはおそらくトシ視点の見解でもあって、たぶん本人も自覚はあるだろうけど、それでも腕に自信はあるから打順を聞けばプチショックは受けるかな。しかしクリーンナップはプレッシャーがプラスに働く人向きというか、目立ちたがり屋向きというか、とにかく出たとこ勝負が得意な人でないと。

> 清涼剤的な存在
ああ…、それは仰る通りです。やはり彼を見ているとホッとするところがありますよ。ピンチに最も動じないのも左之助だし(状況がよく呑み込めてないのもあるけど^^)、彼のような人の存在はチームを大きく左右しますよねv

この度は楽しいキッカケをくださってありがとうございました。
またよろしくお願いしまーす!

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