冬ドラの顛末

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地上波で「Shall we ダンス?」を観てました。この作品ももう何度観たかわかりません。「THE 有頂天ホテル」までは邦画のマイベストだったくらい大好きです。あ、どっちも主演が役所さんだ。
役所さんは朝ドラのチョイ役でTVデビューした当時から追いかけていた役者さんで、大河で信長役に抜擢されたり民放の時代劇でレギュラーが決まったりするたびに喜んだものです。だから「Shall we ダンス?」で国民的大スターになったときは不思議な感じでした。それまでやんちゃな役柄が多かったイメージもあったし(^^;
「Shall we ダンス?」は群像劇とまではいかないけど、実にそれぞれのキャラクターが立ってますよね。私、たまこ先生が大好き! ドラマも本当に面白くて、わくわくして暖かくなって、生きることが昨日より楽しくなるような。

そう。私は決してドラマが嫌いなわけじゃないのです。
好きだった作品も沢山あります。でもね...

以前の記事で今年の冬ドラに対する期待感を書いたのだけど...やっぱり私はドラマを観ることに向いてないみたい。
まず、我ながら好みがうるさい。なかなかドラマの世界にノれない。
それと、毎回見続けることができない。曜日感覚が乏しいせいもあり、面白くても見逃してしまう...;
録ればいいようなもんですが、連続ものは溜まっちゃうから余程でなければ録画しません。後悔することも多いけどね。(2004年の大河ドラマとか...DVDが出てよかったよぉ)
今期のドラマも全話見たものはひとつもなく、論評の資格もありませんが、個人的な戯言ということでひとつご容赦を。

「出雲の阿国」...せっかく堺さんが出演されてたのに...4話までは頑張って見たけど、私には合いませんでした。(そういや1年前の「エンジン」もダメだっけ。次は私好みのドラマに出て欲しい。←ワガママ)
最終回はラスト20分頃に思い出してTVをつけたものの、最後まで「???」という感じで。途中を飛ばしたとはいえストーリーが通じないわけじゃなく、展開や演出そのものの意味がワカラナイ。結局のところ阿国たちをどう描きたかったんだろうか。

「氷壁」...これはよかった。なのに法事やら体調不良やらでラスト2話を見逃すという大失態ぶり。でもとても引き込まれるドラマだったし、最終回もよかったと母は言ってましたね。太郎さんが主役なら録画したんですが;
しかしこの土曜ドラマ枠は硬派に力を入れてるようで、春ドラも楽しみになってきましたv

「神はサイコロを振らない」...これはどういうわけか毎週放送日を木曜と勘違いして、ことごとく見逃してしまいました。演出はともかくキャラクター(役者さんたち)が好みだったから最終回だけでも観たかったのにな。

「時効警察」...これだけは録画しました。でも始めの2回を見てないんだよね。悔しい~。
ジョーさんはどうしてこうユニークな役がお似合いなんでしょうか。個性的なキャラといい独特な世界観といい些細な小ネタといい「時効警察ワールド」がしっかりと確立されてて気持ちよかった。バカバカしさを楽しめるだけじゃなく、物語も面白かった。
例外的に時効の寸前で解決した回では、重いテーマを扱いつつ十文字刑事の恋を絡ませたり、ちゃんと"時効"のオチも用意されてて秀逸だったなぁ。

「西遊記」...う~ん、なんと言っていいやら。好みかと訊かれればゴメンナサイと答えるしかないんですが...;
基本的な方向性はいいドラマだと思うし、各所で多くの方々の頑張りが感じられて好ましく、作品が伝えたいメッセージを多くの子供たちが受け取っただろうことは良かったなぁと思います。ただ...上記の「神は~」と同様でコミカルな部分はいいんだけど、肝心のクライマックス辺りの脚本と演出がどうにも性に合わないとしか...;;
しかし慎吾くんの熱演だけでも嬉しいので♪、2/3くらいは見ましたよ。とくにラスト3回は。(思いがけずカッコイイ松重豊さんに出会えて狂喜したりv)
深津さんの三蔵法師、私的にはよかったです。三蔵役を女性がやる必然性は感じませんが、とくに最終回は凛々しかった。普段からもっと男っぽく演じて(演出して)もよかったのに。
ラストの初代悟空出演はなかなか粋じゃなかったでしょうか。考えようによっては意味深ですしね(^^)

私は初代「西遊記」はあまり印象に残ってないし、原作もたぶん読んでないです。私にとっての西遊記といえば、前回の記事でも少しだけ触れた、諏訪緑の「玄奘西域記」。(「西遊記」じゃないけども)
言わば悟空が三蔵法師へと成長していくような物語ですが、...そういやこれも随分とアツイ話だな。コンビもの&仲間ものでもあるし、やっぱ私ってこのテの話が好きなんだな...(^^;
共に旅する遊牧民の王子・ハザクは、亡き母が異教徒として迫害されたせいで大の宗教嫌い。私も似た悔しい想いをしてきたので大いに共感しつつ読みました。彼らと共に宗教の本質へと迫りながら、バカで乱暴者でまっすぐな玄奘が大好きになっていましたね(笑)
それと後半のお師匠様である正法蔵さまの教え、「おのれの心の中や周囲との葛藤を怠るな。怠ることの積み重ねがやがて大きな「戦」へと拡大してゆく原因となる。小さな戦にも気を抜くな。サボるな」という言葉は、前の記事で書いた「孫子」とも通じてぐさりと心に刺さりました。
あ、この作品も10年経つのか...ヤだねもう...(^^;。でも今読むほうが以前よりキますね。(「組!」を見たから尚更かな)

さて。そろそろ春ドラのラインナップが出揃ってきました。でもたぶん土曜ドラマしか見ないだろうな。見るものが少ないとラクだな~(なんて思うこと自体、ドラマ気質じゃないんでしょう/苦笑)
しかし春ドラといえば、去年のコレから早1年経つんですねぇ。1年前にはまさかあの会社があんなことになるとは思いもしなかったけど...。現実がこうなってみると龍太のキャラがいっそう際立ちますね。そういや来週再放送するって言ってたなーv

コメント(2)

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いきなりドラマの話題で驚きましたよ(笑)Konさんが?と。
この冬、わたしは久方ぶりにけっこうなドラマ漬けをしておりましたのよ。「神はサイコロを振らない」もなぜか勢いでほとんど見てしまったようだし、「白夜行」は1回目を見てから読んだ原作にしっかりハマり、「西遊記」は月曜日が嫌な日じゃなくなるくらい好き!(爆)だった。
ナマカ、ナマカとうるさかったけど(笑)「ナマナカなことでは仲間にはなれないんだよ」と言う教えではないかとくだらない深読みをしながら毎回泣かされてやんの、σ(^_^;)
台詞や視線の掛け合いの中に、作り手が(出演者も裏方も)楽しんでいるように感じられちゃったりすると、もうそれだけで嬉しくなっちゃうのは、たぶん…そういうル~~~が見た~~~とか、ずっと思っているからなんでしょうかね。

なんで驚くんだよー。…まぁ驚くわな(苦笑)
「西遊記」ねぇ、好きじゃない、とも言い切れないのがフクザツで。逆にキライだったらウダウダ言わずに済むんですがね(^^;
わかりやすーい作り方をしてるのが、見てて恥ずかしい(照れくさい)んだよね。それで我に返っちゃうからドラマに浸れないの。浸れたら気持ちいいんだろうに残念。
薄味好みなんですわ。猫舌ではないんですが。←これはドラマに限る。

> 「ナマナカなことでは仲間にはなれないんだよ」
お~っ、スゲー! さすがは駄洒落大王! そこまで深読みできんかった(笑)

> もうそれだけで嬉しくなっちゃうのは~
あー…、まぁねぇ…。確かにねぇ…(遠い目)

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