2010年、宇宙からの帰還

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「はやぶさ」が地球に帰還し、その役目を終えました。
...感無量です。泣けました。

5年前にこの記事を書いたときには、正直、本当に帰ってこられるとは思いませんでした。
いや、それ以上に。たとえ帰ってきても。これほど話題になって多くの声援を得られることになるとは、想像もできませんでした。
相変わらず、さほど報道されてるわけでもないのに...。
インターネット、そしてYouTubeなど映像サービスの普及による恩恵もあるでしょう。
しかし何より「はやぶさ」のプロジェクトとその経緯が、日本人の琴線に触れたことが大きいようですね。「感動した」「泣けた」という多くのメッセージを見ていると、日本人もまだまだ捨てたもんじゃないなあと思ってしまいます。

本当はもっとたくさん語りたいんだけど、まだ言葉が出てきません。
「はやぶさ」に、そしてすべての関係者の方々に、お疲れさま、ありがとう、と伝えたい。
日本の、否、人類科学史上に残る快挙です。誇らしい。

hayabusa-last-shot_20100614.jpg
左の写真は、帰還した「はやぶさ」が地球を捉えたラストショット。((c)JAXA http://twitpic.com/1wh78q

「最期に地球を見せてやりたい」という関係者の想いによって、カプセルを放出した後、ギリギリの余力で姿勢を変え撮影されたとのこと。

エピソードも凄いが、...出来過ぎなくらい芸術的なショットじゃないか?

画面下の黒い帯は、ここで通信が途絶えた(地球の裏側に入った)ためだそうです。タテに入った白い帯も含め、こういった映像としての不完全さに、かえってドラマチックな余韻が感じられるなあ。
美しい。
地球を映した写真として、最も好きな一枚になりました。

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撮影を担当した宇宙機構の橋本樹明教授によると、2時間ほどかけてはやぶさの姿勢を整えて5、6枚を撮影。ほとんどが真っ黒な画面だったが、時間ぎりぎりの最後の1枚に地球の姿が残っていた。約30分後には大気圏に突入し、本体は燃え尽きたとみられる。

 撮影したカメラは小惑星「イトカワ」を撮影した際にも使われたが、省エネのためその後電源を切っており、起動するか分からないとされていた。はやぶさは最後の最後まで期待に応えた形になった。
(「突入直前、地球を撮影 はやぶさ最後の1枚」より引用)
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...最後の最後まで泣かせてくれる。

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